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「為替」 対米証券投資5年ぶり低水準受けてドル続落119.17円／ニューヨーク外国為替市場概況
2月16日7時35分配信 フィスコ
「対米証券投資5年ぶり低水準受けてドル続落119.17円」ニューヨーク外為市場概況
2007年2月16日（金曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:32JST 「対米証券投資5年ぶり低水準受けてドル続落119.17円」
【ロンドン市場概況】
15日のロンドン外為市場では、ドル・円は、欧州勢からの売りが先行して119円90
銭まで下落後、本邦勢や中東筋のドル買いに下げ渋り反発、ポンド・ドルの下落を
きっかけにしたドル買いで120円30銭のストップロスをつけ120円38銭まで上昇し
た。その後、ファンド筋の戻り売りにより120円05銭に反落した。ユーロ・円は、
157円58銭から157円35銭まで下落後、買い戻しに転じ158円03銭まで上昇した。
ポンド・ドルは、イギリスの1月小売売上高の下落を受けて1.9678ドルから1.9548
ドルまで急落し、ユーロ・ポンドは0.6679ポンドから0.6711ポンドまで上昇した。
ユーロ・ドルは、ユーロ・ポンドが上げたことで1.3144ドルから1.3119ドルまでの
下落にとどまり、ドル・スイスは1.2387フランから1.2363フランに下落後1.2409フ
ランまで上昇した。
【経済指標】
英・1月小売売上高：前月比-1.8％、前年比+3.3％（予想+0.1％、+5.2％、12月
+1.1％、+4.0％）
【金融政策】
スウェーデン中銀：政策金利を0.25ポイント引き上げ3.25％に
【要人発言】
藤井財務次官
「日銀には景気回復持続的なものとするため金融面から支えてほしい」
「金融政策は日銀が判断すること、コメント控えたい」
「日本経済は民需中心の息の長い回復を持続している」
「景気回復の中で賃金上昇し、消費が安定的に伸びること期待」
「世界経済・原油価格動向に引き続き留意必要」
「為替は経済ファンダメンタルズを反映すべき」
「具体的な為替水準、日々の動きにはコメントしない」
ECB四半期経済予測機関調査
「2007年のユーロ圏インフレ率は2.0％の見通し」
「2008年のユーロ圏インフレ率は1.9％の見通し」
「2007年のユーロ圏GDP伸び率は2.1％の見通し」
「2007年のユーロ圏インフレ率予想の下方修正、原油価格下落が主因」
「主な物価リスクは、予想上回る賃金上昇」
コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「金利は依然として歴史的低水準」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：120円13銭、ユーロ・ドル：1.3138ドル、ユーロ・円：157円80銭、ポン
ド・ドル：1.9572ドル、ドル・スイス：1.2383フラン
【ニューヨーク市場概況】
15日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は日本の利上げ観測の強まりや、5年
ぶりの低水準に落ち込んだ対米証券投資の買い越し額を受けて米カストディアン主
導の売りに120円20銭から119円17銭まで下落し、安値圏119円25銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは対米証券投資の減少などを受けたドル売りに一旦1.3173ドルまで上
昇後、オプションバリアー売りやユーロ・円絡みの売りに1.3124ドルまで反落し、
1.3140ドル前後で引けた。ユーロ・円は日本の利上げ観測を受けた円キャリートレ
ードの手仕舞いに157円88銭から156円65銭へ下落した。ポンド・ドルは1.9622ドル
へ上昇後、ポンド・円絡みのカストディアンの売りに1.9509ドルまで反落し、ド
ル・スイスは1.2394フランから1.2333フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
3月利上げ確率：0％で変わらず / 6月利下げ確率：14％←6％
【原油市場】
原油相場は前日比変わらずで引けた。厳しい寒さの続く米北東部の気候が2月下旬に
かけて例年水準に戻るとの予報や、夏場のガソリン生産に向けて通常2月後半〜3月
にかけて行われる製油所の定期点検および改修によって原油需要が減少するとの観
測を受けて売りが優勢となったものの、天然ガスなど他のエネルギー相場が反発に
転じた影響から取引終了にかけて買い戻される流れに転じた。NY原油先物価格は約2
週間ぶりの安値56.65ドルまで下落後に反発し、57.99ドル（前日比-0.01ドル、-
0.1％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。昨日からのバーナンキFRB議長の議会証言を受けて、インフレ
懸念の後退による長期金利の低下が好感され、終日堅調な展開になった。ヘルスケ
ア機器・サービスや食品・生活必需品小売が上昇する一方でエネルギーや運輸が軟
調。アンハウザー・ブッシュ（BUD)は、ブラジルのビールメーカーの買収を検討し
ているとの報道で上昇。ゴールドマンサックスが投資判断を引き上げた格安航空会
社のジェットブルー（JBLU)も上昇した。アパレルのゲス（GES)は予想を上回る決算
を発表して12.1％高。一方でリアル・ネットワークス（RNWK)は事前予想を大幅に下
回る通年の売上げ予想を示し、15.9％安となった。ダウ構成銘柄では、今後5年で75
億ドルの自社株買いを行う計画を発表したキャタピラー（CAT)が上昇。結局ダウは
23.15ドル高の12765.01、ナスダックは8.72ポイント高の2497.10で取引を終了し
た。インフレ圧力の緩和を受けて、ダウは連日の高値更新となっている。
【通貨オプション】
オプション市場では、円の急騰や、来週の日銀金融政策決定会合を控えて買いが
先行、1週間物変動率は8.3％から9.25％、１ヶ月物変動率は7.350％から7.950％、3
ヶ月物は7.075％から7.525％、6ヶ月物は7.075％から7.325％へそれぞれ上昇した。
リスクリバーサルでは、円利上げ観測に伴う円先高観を受けて円コール買いが活発
化しており、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+1.05％から1.500％、3ヶ月
物は+1.05％から1.350％、6ヶ月物は+1.075％から1.325％へそれぞれ拡大した。
【経済指標】
米・前週分新規失業保険申請件数：35.7万件（予想31.2万件、前回31.3万件←31.1
万件）
米・2月NY州製造業業況指数：24.4（予想10.0、1月9.1）
米・1月輸入物価指数：前月比-1.2％（予想-1.0％、12月+1.1％）、前年比+0.1％
（予想0、12月+2.6％←+2.5％）
米・1月鉱工業生産：前月比-0.5％（予想0.0％、12月+0.5％←+0.4％）
米・1月設備稼働率：81.2％（予想81.7％、12月81.8％）
米・12月長期対米証券投資状況：156億ドルの買い越し（予想同600億ドル、11月同
849億ドル←684億ドル）
米・2月フィラデルフィア連銀景気指数：0.6（予想5.0、1月8.3）
米・2月全米ホームビルダー協会（NAHB）住宅指数：40（予想35、前回35）
【金融政策】
南ア中銀：政策金利9％に据え置き
トルコ中銀：政策金利を17.5％に据え置き
【要人発言】
バーナンキ米FRB議長
「インフレが高まれば利上げ必要」
「米経済は思ったより強い可能性」
「政策はあらたな指標次第」
「政策はリスクに対して実施する」
「リスクは両サイドにある」
「消費が容量を上回る可能性があることが懸念」
「インフレは好ましい水準を上回る」
「インフレは抑制される可能性」
「人民元は過小評価」
「中国は通商協定も順守すべき」
「現在、米資産への需要は引き続き強いが、いずれ低下するリスクがある」
「米国は中国に圧力をかけ続ける必要」
米・プール・セントルイス連銀総裁
「現時点で米金利水準を変更する理由ない」
「今後各国がユーロ保有を拡大する可能性」
トリシェECB総裁
「エッセンのG7声明に沿った見解」
「為替の過剰な変動は望ましくない」
「為替はファンダメンタルズに沿るべき」
「日本の経済は継続可能な成長」
ウェーバー独連銀総裁
「物価リスクに関し強い警戒が必要」
「キャリートレードが円安に繋がっているか不明確」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 119.96 120.38 119.17 119.27
ユーロ・ドル 1.3135 1.3173 1.3119 1.3140
ユーロ・円 157.57 158.03 156.64 156.72
ドル・スイス 1.2368 1.2408 1.2333 1.2347
ポンド・ドル 1.9648 1.9678 1.9509 1.9514
株式市場：
NYダウ 12741.70 12779.03 12728.72 12765.01
ナスダック 2489.48 2498.37 2485.51 2497.10
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.833 4.806
米国債10年物 4.736 4.708
先物市場：
NY金先物 671.5 674.2 666.5 671.4
NY原油先物 58.25 58.30 56.65 57.99
シカゴ日経平均先物 17920 17920 17815 17885
最終更新:2月16日7時35分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070216-00000002-fis-brf
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