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「為替」 低調な米小売&バーナンキFRB議長発言でドル続落120.62円/ニューヨーク外国為替市場概況
2月15日7時35分配信 フィスコ
「低調な米小売&バーナンキFRB議長発言でドル続落120.62円」ニューヨーク外為市
場概況 2007年2月15日(木曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:29JST 「低調な米小売&バーナンキFRB議長発言でドル続落120.62円」
【ロンドン市場概況】
14日のロンドン外為市場では、ユーロ・ドルは、前日発表されたユーロ圏と米国
の経済指標の強弱を映したユーロ買い・ドル売りが継続、1.30台後半でストップロ
スをつけ、1.3074ドルから1.3101ドルまで上昇した。ドル・円は、全般的なドル売
り状態に121円29銭から一時120円86銭まで下落、ユーロ・円は、ユーロ・ドルの上
昇に連れ158円45銭から158円75銭まで上昇後、ドル・円の下落を受けて158円35銭ま
で下落した。 ポンド・ドルは、英10-12月平均所得伸び率が予想を下回ったこと
や、英中銀四半期インフレ報告の発表で、1.9522ドルから1.9490ドルまで下落後、
キング英中銀総裁発言を受けて1.9564ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.2416フ
ランから1.2445フランで取引された。
【経済指標】
英・1月失業率:2.9%(予想3.0%、12月3.0%)、失業者増減:-13500人(予想-
5000人、12月-5500人)
英・10-12月平均所得伸び率:+4.0%(予想前年比+4.1%、前回+4.1%)
南ア・12月実質小売売上高:前年比+7.2%(予想+12.5%、11月+12.0%)
【要人発言】
英中銀四半期インフレ報告
「CPIは07年末までに目標下回る見通し」
「08年GDP伸び率見通しは3%下回る」
キング英中銀総裁
「エネルギー価格下落の影響が大きいため、CPIの見通しは極めて不透明」
「G7での一部の主張を正当化するのは難しい」
「円安は日本の低金利が原因」
「日本が円高を誘導する必要性があるとは考えづらい」
「柔軟な為替レートを要求する一方で為替の動きを批判するのはおかしい」
ドイツ経済研究所(DIW)
「第1四半期の独GDP伸び率、少なくとも前期比0.4%の見通し」
「付加価値税(VAT)引き上げによる悪影響にもかかわらず、独経済の上向きの動き
は継続」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:121円22銭、ユーロ・ドル:1.3084ドル、ユーロ・円:158円60銭、ポン
ド・ドル:1.9543ドル、ドル・スイス:1.2436フラン
【ニューヨーク市場概況】
14日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想を下回る米小売売上高やバー
ナンキFRB議長が「インフレ圧力は消え始めている」と述べるなど予想ほどタカ派的
な議会証言とならなかった事による米金利先高観の後退を受けて121円25銭から120
円62銭まで下落し、安値圏120円75銭前後で引けた。ユーロ・ドルは1.3080ドルから
米金利低下に伴う中東、ロシア筋主導の買いがオプションバリアーをつけて1.3152
ドルまで上昇し、1.3130ドル前後で引けた。ユーロ・円は本邦輸出の売りやユーロ
債償還絡みの売りに158円76銭から158円46銭まで下落した。ポンド・ドルは1.9539
ドルから1.9641ドルまで上昇し、ドル・スイスは1.2440フランから1.2369フランま
で下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
3月利上げ確率:0%で変わらず / 6月利下げ確率:6%←0%
【原油市場】
原油相場は反落。本日発表された週次の在庫統計は、原油とガソリンがともに予
想に反して取り崩され、留出油(暖房油を含む)も北東部で猛威を振るった寒波の
影響から300万バレル以上取り崩されるなど買い材料となった。しかし、60ドルにか
けた戻り売り圧力が強く、また、2月下旬にかけて米北東部の気温が例年水準に戻る
との予報も売り材料となることで買い一巡後は57ドル台まで失速した。NY原油先物
価格は59.20ドルから57.50ドルまで1.5ドル以上下落し、58.00ドル(前日比-1.06ド
ル、-1.8%)で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。バーナンキFRB議長が議会証言でインフレ圧力が緩和されつつ
あると発言したことが好感され、終日堅調な展開となった。セクター別でも不動産
を除き全面高となっており、特に運輸や半導体・同製造装置の上昇が目立った。1万
3千人の従業員削減など大規模なリストラ策を発表したダイムラー・クライスラー
(DCX)が8.3%高。マイクロソフト(MSFT)は明日にアナリスト説明会を控えてJPモ
ルガンが強気のコメントを出したことが好感され上昇した。予想を上回る決算を発
表したアプライド・マテリアルズ(AMAT)も堅調。ダウ構成銘柄では、キャタピラー
(CAT)やハネウェル(HON)、ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)が軒並み2%前後
の上昇となった。結局ダウは87.01ドル高の12741.86、ナスダックは28.50ポイント
高の2488.38で取引を終了した。バーナンキFRB議長は住宅市場についても安定の兆
しが見られるとの見解を示している。
【通貨オプション】
オプション市場では、米金利先高感の後退に伴うドル下落憶測の強まりに買いが
先行している。1週間物は8.3%と昨日の引けから2%上昇、1ヶ月物変動率は
6.900%から7.350%、3ヶ月物は6.925%から7.075%、6ヶ月物は6.975%から
7.075%へそれぞれ上昇した。
リスクリバーサルでは、円コール買いが強まり25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月
物は+0.875%から+1.05%、3ヶ月物は+0.950%から+1.05%で、6ヶ月物は+1.000%
から+1.075%へそれぞれ拡大した。
【経済指標】
米週次MBA住宅ローン申請指数:前週比+1.5%(前回-0.2%)
米1月小売売上高:前月比±0%(予想+0.4%、12月+1.2%←+0.9%)
米1月小売売上高(除く自動車):前月比+0.3%(予想+0.3%、12月+1.3%←
+1.0%)
米12月企業在庫:前月比±0(予想+0.1%、11月+0.2%←+0.4%)
米週次原油在庫:前週比-59万バレル(予想+100万バレル、前回-45万バレル)
【要人発言】
バーナンキ米FRB議長
「インフレ圧力は低下し始めた」
「インフレ抑制を確信するには時間が必要」
「原油価格が06年のピークから下落している事がインフレを押し下げた」
「インフレリスクへの懸念は弱まらず」
「1月FOMC声明が示す通り、連銀は必要とあれば行動する」
「住宅市場の一時的な安定兆候が見られる」
「米第4四半期GDPは下方修正の可能性」
「成長は継続可能、加熱はしていない」
「連銀と米財務省は為替相場の見解で一致している」
「長期的な米財政はきわめて深刻な状況にある」
「住宅市場は経済にとって下方リスク」
「住宅問題が最悪期を脱したとするのは時期尚早」
「連銀は住宅ローン不履行のリスクを最小限に食い止めるべく注視」
「米輸出は堅実に拡大」
「米経常赤字は高止まり」
「ポールソン米財務長官の強いドル支持に賛同」
「米国の強い経済が強いドルを維持」
「中国が大規模なドル建て資産を売却する可能性は低い。そのコストは米国よりも
中国のコストが大きくなるため中国の興味でない」
「もし中国がドル資産を売る場合、短期的な崩壊に繋がる可能性がある」
「相場は市場が決定する」
「円の価値は自由で開放された市場が決定している」
「日本が通貨操作している証拠はない」
「円は日本の経済に沿った動き」
「中国は消費主体の経済に移行することが重要」
「各国貯蓄率相違が貿易不均衡に繋がっている」
連銀見通し
「08年米GDP2.75-3.0%」
「08年コアPCE価格指数は1.75-2.0%」
「08年米失業率4.5-4.75%を維持」
「インフレが高止まりすると価格予想は悪化」
グリーンスパン前米FRB議長
「米国に住宅在庫の取り消しを指摘」
「米住宅減速期を通過した」
グロス独経済技術相
「円安を懸念」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 121.21 121.29 120.62 120.80
ユーロ・ドル 1.3079 1.3152 1.3074 1.3131
ユーロ・円 158.51 158.76 158.27 158.61
ドル・スイス 1.2440 1.2449 1.2369 1.2398
ポンド・ドル 1.9512 1.9641 1.9490 1.9628
株式市場:
NYダウ 12651.29 12759.40 12651.21 12741.86
ナスダック 2467.27 2494.51 2468.04 2488.38
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.899 4.834
米国債10年物 4.808 4.738
先物市場:
NY金先物 672.5 676.4 669.7 672.0
NY原油先物 58.95 59.20 57.50 58.00
シカゴ日経平均先物 17780 17980 17780 17950
最終更新:2月15日7時35分
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