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「為替」 欧州からの円安警告継続で円下げ止まる121.59円、原油急反落57.40ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
2月13日7時30分配信 フィスコ
「欧州からの円安警告継続で円下げ止まる121.59円、原油急反落57.40ドル」ニュー
ヨーク外為市場概況 2007年2月13日（火曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／
片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:28JST 「欧州からの円安警告継続で円下げ止まる121.59円、原油急反落57.40ドル」
【ロンドン市場概況】
12日のロンドン外為市場では、クロス円でポジション調整とみられる売りが優勢
になり、ユーロ・円は158円87銭から一時157円88銭まで下落した。ドル・円は、ク
ロス円の売りに連れて121円90銭から121円73銭まで下落後、ポールソン米財務長官
の強いドルは米国の利益発言（独紙インタビュー)を受けたドル買いに122円05銭ま
で上昇した。
ユーロ・ドルは、ユーロ・円の売り、ポールソン米財務長官発言で1.3034ドルか
ら1.2953ドルまで下落、ポンド・ドルは、イギリスの1月生産者物価・投入指数が予
想以上に低下したこともあり、1.9532ドルから1.9441ドルまで下落、ドル・スイス
は1.2467フランから1.2547フランまで上昇した。
【経済指標】
英・1月生産者物価・投入指数：前月比-2.0％、前年比-1.7％（12月：前月比
+0.3％、前年比+2.0％）
英・1月生産者物価・産出指数：前月比+0.3％、前年比+2.1％（12月：前月比
+0.2％、前年比+2.2％）
英・12月住宅価格（政府)：前年比+9.9％（11月+8.8％)
【要人発言】
ポールソン米財務長官（12日付独紙)
「強いドルは米国の利益、相場は市場が決める」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：121円92銭、ユーロ・ドル：1.2959ドル、ユーロ・円：157円98銭、ポン
ド・ドル：1.9478ドル、ドル・スイス：1.2533フラン
【ニューヨーク市場概況】
12日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米債償還に絡む売りやG7後のトリ
シェECB総裁の「我々は投資家に外為市場での一方向に賭けるような投機のリスク認
識を求める」との発言を受けた売りに一旦121円59銭まで下落したが、押し目買いに
下げ止まり、米債券利回りの上昇につれて121円96銭まで買い戻され、高値圏121円
90銭前後で引けた。
ユーロ・ドルはユーロ・円の反発に絡む買戻しに1.2954ドルから1.2970ドルまで上
昇したが、米金利上昇を受けて上値は重く1.2965ドル前後で取引を終えた。ユー
ロ・円は欧州政府高官による円安警戒発言の継続やユーロ債償還絡みの売りに一旦
157円56銭まで下落したが、日欧金利差拡大観測に伴う押し目買いに158円09銭へ反
発した。ポンド・ドルは1.9444ドルから1.9494ドルまで上昇し、ドル・スイスは
1.2540フランから1.2515フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
3月利上げ確率：0％で変わらず / 6月利下げ確率：4％で変わらず
【原油市場】
原油相場は1ヶ月半ぶりの高値水準から急反落。サウジアラビア石油相が「原油市
場は需給バランスのとれた良い状態にあり、現状が継続する場合にはこれ以上の追
加減産は必要としない」との見方を示したうえ、アジア向けの3月出荷量を増加させ
ることを明らかにしたことが売り材料となった。また、先週の相場上昇で年初来高
値を更新しており、戻り高値の到達感も売りを強める要因に。NY原油先物価格は一
時57.40ドルまで2.5ドル下落し、安値圏57.81ドル（先週末比-2.08ドル、-3.5％）
で引けた。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。原油価格の急落を受けてエネルギー関連に売りが広がったほ
か、住宅金融への警戒感も根強く終日軟調な展開となった。セクター別では、運輸
や銀行が上昇した一方、不動産やメディアが軟調。グーグル(GOOG)は複数のメディ
ア企業が同社の動画配信サービスが著作権を侵害していると非難しているとの報道
で下落。ロンドン証券取引所の買収が失敗に終わったナスダック(NDAQ)も5.6%安。
一方でシティグループが投資判断を引き上げたアップル(AAPL)が上昇した。ダウ構
成銘柄では、事業売却を含めて経営方針の変更を検討すると発表したホームデポ
(HD)が上昇。結局ダウは28.28ドル安の12552.55、ナスダックは9.44ポイント安の
2450.38で取引を終了した。主だった追加ニュースがきかれないにも関わらず住宅ロ
ーン関連企業が続落となっており、住宅市場及び住宅金融市場に対する投資家の懸
念が強まっていることがうかがえる。
【通貨オプション】
オプション市場では、市場予想通りのG7会合の結果や、材料出尽くし感で１ヶ月
物変動率は7.650％から6.850％、3ヶ月物は7.225％から6.875％、6ヶ月物は7.100％
から6.925％へそれぞれ低下した。
リスクリバーサルでは、G7での円安容認を受けた下値警戒観の後退を受けて円コー
ル買いが弱まり、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+1.000％から+0.750％、
3ヶ月物は+1.050％から+0.900％、6ヶ月物は+1.125％から+0.975％へそれぞれ縮小
した。
【経済指標】
米・1月財政収支：+382億ドル（予想+320億ドル、前年同月+209.6億ドル、12月
+445.3億ドル）
【要人発言】
トリシェECB総裁
「市場には、一方向の見方に傾くことのリスクを認識してもらいたい。われわれ
は、特にキャリートレード全般を想定している。円キャリートレードのことだけで
なく、キャリートレード全般についてだ」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「キャリートレードは円安に関連した問題」
「キャリートレードは通貨制度最大の危険性」
「我々は、日本経済が持続可能な回復軌道に乗っており、こうした経済ファンダメ
ンタルズが円相場に反映されるべきだと確信している」
「07年ユーロ圏経済成長は2-2.3％の間で潜在的水準に近い」
「現在の原油価格はインフレリスクで、賃金が抑制される事から見通しは好まし
い」
「ユーロ圏失業率は下落、雇用拡大」
シュタインブリュック独財務相
「円が反発しなければ更に話し合いを行う必要」
キミット米財務副長官
「中国に貿易黒字縮小、対貿易国通貨での更に速やかな人民元上昇を容認するよう
要請」
米大統領経済諮問委員会（CEA）
「米GDPは3％の水準へ低下、米失業率は現在の4.6％水準から4.8％へ上昇する可能
性」
「インフレは緩やかで安定継続」
「通貨は柔軟であるべき」
「どの主要先進国で固定相場を選択している中銀はない」
「保護主義に向かう行動はいずれも通貨価値の低下を伴う可能性」
「住宅以外の投資と輸出の拡大が住宅投資の低迷を相殺」
「中国はドル買いを行い人民元の上昇を抑えている」
アルムニア欧州委員会委員
「原油、賃金、通貨供給量の上昇はインフレリスク」
「ユーロ圏金利は低すぎてインフレ抑制できず」
「ユーロ圏経済ははっきりと回復基調」
「ユーロ圏経済成長は4月以降に加速」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 121.89 122.05 121.59 121.95
ユーロ・ドル 1.3027 1.3034 1.2941 1.2965
ユーロ・円 158.77 158.87 157.57 158.12
ドル・スイス 1.2475 1.2552 1.2467 1.2536
ポンド・ドル 1.9523 1.9532 1.9438 1.9477
株式市場：
NYダウ 12580.11 12607.51 12536.21 12552.55
ナスダック 2460.23 2460.63 2444.68 2450.38
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.863 4.887
米国債10年物 4.780 4.804
先物市場：
NY金先物 669.8 671.3 664.3 667.3
NY原油先物 58.80 59.10 57.40 57.81
シカゴ日経平均先物 17530 17530 17400 17430
最終更新:2月13日7時30分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070213-00000002-fis-brf
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