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エタノール燃料普及で提携協議 米とブラジル、ベネズエラの影響力そぐ
2月10日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、米国とブラジルが、ガソリンに代わるエタノール燃料の普及に向けた提携の話し合いに入ったと報じた。中南米でのエタノール燃料の生産や消費を拡大させることで、世界3位の産油国ベネズエラの影響力をそぐ狙いという。米国は1年以内にブラジルとの間で具体策をとりまとめたい考えだ。
報道によると、両国間の協議では固有のエタノール生産技術を交換して生産量を引き上げることをはじめ、中南米諸国にガソリンからエタノール燃料への切り替えを呼びかけることなどが話し合われる見通しだ。
同紙は、オイルマネーを投じて南米反米左派勢力糾合を進めているベネズエラのチャベス政権の影響力を低下させることが米国政府の狙いと指摘している。
米国が輸入するブラジル製エタノール燃料への1ガロン(1ガロン=約3・78リットル)当たり54セントの関税見直しが俎上に上る可能性もある。米国は昨年約17億ガロンを輸入。ブラジル製が大半を占めている。米国は主にトウモロコシを、ブラジルはサトウキビを原料としてエタノール燃料を生産しており、両国合計の生産量は世界シェア7割に上る。(滝川麻衣子)
最終更新:2月10日8時32分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070210-00000010-fsi-bus_all