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「為替」 連銀高官タカ派発言などにドル・円一段高121.75円、原油続伸60.80ドル/ニューヨーク外国為替市場概況
2月10日8時14分配信 フィスコ
「連銀高官タカ派発言などにドル・円一段高121.75円、原油続伸60.80ドル」ニュー
ヨーク外為市場概況 2007年2月10日(土曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/
片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*08:04JST 「連銀高官タカ派発言などにドル・円一段高121.75円、原油続伸60.80ドル」
【ロンドン市場概況】
9日のロンドン外為市場では、ドル・円は、東京市場で堅調推移となった流れを引
き継ぎ、ユーロ・円が買い戻されたこともあり、121円22銭から121円63銭まで上昇
した。ユーロ・円は、東京引け際の売りが一巡後買い戻しが優勢になり、157円65銭
から158円18銭に反発した。
ユーロ・ドルは、ユーロ・円の反発に連れて1.3019ドルに強含んだ後、ポンド・
ドルの下落を受けて1.2988ドルまで下落した。ポンド・ドルは、イギリスの12月貿
易赤字の拡大を材料にポンド売りが優勢になり、1.9520ドルから1.9459ドルまで下
落した。ドル・スイスは1.2479フランから1.2522フランまで上昇した。
【経済指標】
英・12月貿易収支:-71.42億ポンド(予想-68.5億ポンド、11月-68.71億ポンド←-
71.93億ポンド)
【要人発言】
中国人民銀行
「中国、2007年に人民元の形成メカニズムを改善する」
「流動性を抑制するため、公開市場操作や預金準備率を活用する」
「中国のGDP伸び率、07年にやや減速する可能性」
「人民元の柔軟性を高める取り組みを行う」
「外貨準備の投資対象を積極的に拡大する」
シュタインブリュック独財務相
「中国財政相と為替について協議した」
「中国財政相と、ドーハラウンドの成功を望むとの認識で一致」
「円安が独貿易に打撃とは思わず」
「円が輸出を損ねている兆候なし」
ラトIMF専務理事
「07年の世界成長率、約5%の見通し」
「米経済は軟着陸しつつある」
「欧州とアジアは、力強い成長を維持すると予想」
「円の状況、市場の力とキャリートレードに関連している」
「日本の世界経済への最大の貢献は、成長の維持とインフレ圧力の抑制」
「インフレ圧力などが、成長の下振れリスク」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:121円52銭、ユーロ・ドル:1.3005ドル、ユーロ・円:158円04銭、ポン
ド・ドル:1.9479ドル、ドル・スイス:1.2501フラン
【ニューヨーク市場概況】
9日のニューヨーク外為市場では、シュタインブリュック独財務相の「円安は独貿
易の打撃になるとは思わず」との発言を受けてドイツの円安に対する姿勢が緩んだ
ことや、相次ぐ連銀高官筋のタカ派発言による米債券利回りの上昇を受けて121円40
銭から121円75銭まで上昇し、ほぼ高値121円70銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは米金利上昇を受けて一旦1.2984ドルまで下落したが、アジア中銀筋
の買いに下値を支えられて1.3013ドルへ反発し、1.3005ドル前後で取引を終えた。
ユーロ・円は独財務相の発言でG7での円安是正の可能性が更に後退したことから円
キャリートレードが再燃し157円91銭から158円33銭まで上昇した。ポンド・ドルは
1.9468ドルから1.9516ドルまで上昇し、ドルスイスは1.2514フランから1.2474フラ
ンまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
3月利上げ確率:0%で変わらず / 6月利下げ確率:4%←6%
【原油市場】
原油相場は小幅続伸。火災発生によってカリフォルニア州にある米本土で7番目の
産油量を誇る油田が閉鎖されたとのニュースや、ナイジェリアが2月の石油輸出を日
量25万バレル削減することを発表し、OPEC減産決定を遵守する姿勢をみせたことが
買い材料となり、時間外取引だけでなく通常取引でも約1ヶ月半ぶりに60ドル台を回
復した。しかし、上値では戻り売りが強く、週末の調整売りも加わることで引けに
かけて上昇幅を打ち消す動きに転じた。NY原油先物価格は一時60.80ドルまで上昇し
て年初来高値を更新したが、結局59.89ドル(前日比+0.18ドル、+0.3%)に軟化し
て取引を終えた。なお、今週の原油価格の騰落率は+1.4%となった。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。昨日からの住宅金融関連に対する警戒感や連銀関係者が今年
後半の利上げ可能性について言及したことが嫌気されて、終日軟調な展開となっ
た。セクター別では自動車・自動車部品や食品・飲料・タバコが上昇する一方でメ
ディアや不動産が軟調。メモリー半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)は、投資
家説明会で業績に慎重な見方を示したことで2.7%安。また将来の金融引き締めに対
する警戒感からシティグループ(C)やバンクオブアメリカ(BAC)も軟調に推移し
た。一方本日ヘッジファンドとして初めて株式公開を果たしたフォートレス・イン
ベストメント(FIG)は、公募価格から68%上昇して初日の取引を終了した。ダウ構
成銘柄では、決算発表後に約6年ぶりの高値を記録したばかりのディズニー(DIS)だ
が、利食い売りに押され2.7%安となった。結局ダウは56.80ドル安の12580.83、ナ
スダックは28.85ポイント安の2459.82で取引を終了した。原油価格が60ドル目前ま
で上昇していることも懸念材料となっている。
【通貨オプション】
オプション市場では、G7声明発表を控えたイベントリスクに伴い1ヶ月物変動率
は7.550%から7.650%、3ヶ月物は7.125%から7.225%へそれぞれ上昇した、6ヶ月
物は7.025%から7.100%へそれぞれ低下した。
リスクリバーサルでは、ドル・円の上昇にもかかわらず下値警戒観も強く下値ヘッ
ジ目的と思われる円コール買いは引き続き強い。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ
月物は+1.000%で昨日と同水準、3ヶ月物は+1.100%から+1.050%へ小幅拡大、6ヶ
月物は+1.175%から+1.125%へ縮小した。個別では1週間物121円、122円、123円ス
トライクオプションの買い意欲が見られた。
【経済指標】
加・1月失業率:6.2%(予想6.2%)、12月6.1%
加・1月雇用者数:前月比+8万8900人(予想+5000人、12月+5万2500人←+6万1600
人)
【金融政策】
ルーマニア中銀:政策金利8%に引き下げ
【要人発言】
連銀
「バイズFRB理事3/30付けで辞任」
ポールソン米財務長官
「円の価値はファンダメンタルズに基づき市場が決める」
「前日は議会の圧力を受けて円に関する発言を行ったが、市場が決定する通貨に関
しては通常コメントはしない」
「ヘッジファンドは精細に調べるに値する事項」
ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁(投票権無)
「追加利上げが必要となる可能性」
「インフレが低下している確信はない」
プール米セントルイス地区連銀総裁(投票権有)
「もしGDPで上向きのサプライズがある場合、金融政策はある程度引き締める必要と
なる可能性がある」
「連銀の金融政策はおおよそ中立水準」
「コアインフレ2%以上の持続は容認できない」
「本年のインフレは理にかなうレンジに低下すると予想」
フィッシャー米ダラス連銀総裁(投票権無)
「追加利上げの可能性を除外せず」
「現状のインフレ期待には満足している」
周小川中国人民銀行総裁
「中国は人民元柔軟化を計画通り実施する」
「人民元の上昇は適切」
ウェーバー独連銀総裁
「世界成長は過去5年間強く、おそらく5%前後でドイツ経済にとり朗報」
アルムニア欧州委員会委員
「金利は歴史的に低水準」
財務省幹部
「円安懸念が声明にはいるかどうかまだ分からない」
福井日銀総裁
「2月会合では一層つめた議論したい」
「為替含む市場の動き十分視野に入れ政策決定」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 121.32 121.75 121.22 121.73
ユーロ・ドル 1.3005 1.3019 1.2984 1.3006
ユーロ・円 157.78 158.33 157.65 158.29
ドル・スイス 1.2493 1.2521 1.2474 1.2476
ポンド・ドル 1.9504 1.9520 1.9458 1.9493
株式市場:
NYダウ 12638.03 12675.68 12545.10 12580.83
ナスダック 2491.70 2496.52 2453.44 2459.82
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.809 4.864
米国債10年物 4.734 4.782
先物市場:
NY金先物 663.0 673.5 662.3 672.3
NY原油先物 59.65 60.80 59.40 59.89
シカゴ日経平均先物 17570 17570 17410 17430
最終更新:2月10日8時14分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070210-00000001-fis-brf