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［チューリヒ ５日 ロイター］ スイス国立銀行（中央銀行）の理事会メンバーに指名されているトーマス・ヨーダン氏は、キャリートレードについて、スイスフランが急上昇した場合のリスクが高まっていると警告した。５日付のスイス日曜紙ＮＺＺアム・ゾンタークに掲載されたインタビュー記事の中で語った。
ヨーダン氏はまた、軟調なスイスフランによってインフレが引き起こされる場合、スイス中銀は対応策を講じると述べた。
同氏は「スイスフランが下落するほど、キャリートレードを行う際の投資家のリスクはさらに高まる。スイスフランの急激な上昇は、フランのショートポジションを取っていたり、先物を売っている投資家の大きな損失につながる」と指摘。「すべての市場参加者がこうしたリスクを常に認識しているか、わたしは確信が持てない」と語った。
スイスフランは過去数カ月、軟調に推移しており、８年ぶり安値の１ユーロ＝１．６２６２スイスフランにまで下落している。トレーダーは、キャリートレードがこうしたスイスフランの下落の一因になっているとみている。
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