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12月20日21時25分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081220-00000585-san-soci
インフルエンザ治療薬のタミフルが効かないインフルエンザウイルスが、昨シーズン、欧米やアフリカなどで高い確率で見つかっていたことが国立感染症研究所の調査で分かった。率は低いが日本国内でも鳥取など10県で確認された。一方、米疾病対策センター(CDC)は、今冬に米国内で流行が始まったインフルエンザが耐性ウイルスであるとして注意喚起。タミフルを大量に使う日本でも今冬、同様の流行が起きる可能性が懸念され、警戒が必要になりそうだ。
タミフルは通常のインフルエンザ治療の柱であるとともに、新型インフルエンザにも有効である可能性が高いとして日本政府が2800万人分の備蓄を進めている。しかし、タミフルに耐性を持つウイルスが増えると、通常のインフルエンザが猛威をふるう可能性があるほか、政府の新型インフルエンザ対策も見直しを迫られることになる。
感染研によると、昨シーズン、タミフルに耐性を持っていたのはいずれも「Aソ連型」のウイルス。昨年11月ごろから、北欧で見つかり、世界の幅広い地域に広がった。南アフリカでは調べた225株のすべてで耐性を確認。オーストラリアで59株中47株(80%)のウイルスがタミフルに耐性を持っていた。
日本でも全国76カ所の地方衛生研究所の協力で1734株を調べたところ、10県で計45株(2・6%)の耐性ウイルスが見つかった。鳥取県は突出して多く、調べた68株で22株(32・4%)の耐性が確認。兵庫、神奈川、岐阜、長野、栃木、愛知、山形、島根、岡山の各県でも確認された。
耐性ウイルスは過去の確認例があるが、いずれもタミフルの大量使用で、ウイルスがタミフルに対して耐性を得たために発生したと考えられていた。しかし、今回のケースでは、治療薬としてタミフルを使っていないとされる発展途上国からも耐性ウイルスが出現しており、タミフル大量使用が原因ではなく、ウイルス自身が突然変異を起こしたとみられている。
感染研インフルエンザウイルス室の小田切孝人室長は「治療薬はタミフル以外にもリレンザがあり、すぐに心配するような状況ではない」としているが、監視を強化する考えだ。
一方、CDCは今冬、ウイルス50試料のうち、49(98%)で耐性を確認。米国内のインフルエンザの主流が19日、耐性ウイルスであるとして医師らに注意を促した。CDCは、このウイルス型の広がり具合は不透明としているが、他国に「飛び火」する可能性も否定できない。厚労省は「日本ですぐにどうこうなる状況ではないが、今冬の耐性ウイルスの発生状況をモニタリングしていく必要がある」としている。
■タミフルとリレンザ
タミフルはA型、B型インフルエンザウイルスの増殖を抑える治療薬。日本では平成13年2月に販売開始。発症から48時間以内に服用すれば、高熱が下がり、回復が早まる効果がある。発生が懸念される新型インフルエンザ対策の一環として、国家備蓄が進んでいる。リレンザは、飲み薬のタミフルと違って、専用の器具を使って吸入する薬剤。ウイルスの主要な増殖部分の気道に到達し、ウイルスを阻止し、タミフルと同様にA、B型に効果がある。タミフル耐性のウイルスが出てきたときの2番手として、期待されている。
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