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● 新型インフルエンザ問題
http://www1.odn.ne.jp/~cam22440/yoti01.htm
筆者の祖母は朝鮮併合の行われた1910年生まれで、骨粗鬆症に苦しみながらも健在だが、彼女が8歳になり、当時「日本のブータン」とも言える(加茂郡白川町)黒川村尋常小学校にいた1918年、スペイン風邪の流行があった。
当時、どれほどの死者が出たか正確な記録はないが、深山幽谷に恵まれた田舎の素晴らしい体力と免疫に恵まれた最高の環境にあっても、多数の患者と死者を出さずにはおかないほどの猛烈な感染力とダメージを持った疫病であったという。これは世界の隅々、秘境も大都会も選ばずに蔓延したのである。
この年10月から翌年にかけて流行し、日本では人口5500万人に対して、感染者2500万人、40万人死亡説が通説である。
世界では、人口12億人中、感染者6億人、死者1億人以上と見積もられている。
1914年から始まった第1次世界大戦は、1918年ドイツが休戦協定に調印して終結したが、同盟国軍が崩壊したのは、400万人のアメリカ軍が新規に参入したためばかりではなかった。
その本当の理由は、両軍にスペイン風邪が蔓延し、対峙する塹壕のなかで銃を握りしめたまま青黒い顔で死亡した兵士たちの姿に司令部が恐れをなしたからであった。
これがスペイン風邪といわれた理由は、第一次大戦に参戦しなかったスペインだけが、戦線における疫病死者の凄まじい実態を自由に報道することが可能で、スペイン発の報道という意味でスペイン風邪にされてしまったわけだ。
第一次世界大戦における戦死者は控えめに見て900万、非戦闘員死者1000万、負傷者2200万人だが、一説では戦闘員のうち500万人くらいがスペイン風邪で死んだのではと見られている。
いわば、第一次世界大戦を終結させた最大の功労者が、この疫病だったわけだが、全世界に流行した結果、感染者6億人、死者5000万人と記録されているものの、中国における感染死亡統計が排除されていることから、実数は軽く死者1億人を超えると見られている。これは人類歴史上、最大の死亡をもたらした最悪の疫病であった。
発生源は1918年3月シカゴ付近で、高病原性を獲得したのは8月中旬、アフリカ西海岸の英国保護領シエラレオネの首都フリータウン付近とされる。
スペインかぜの病原体の正体は、アラスカの凍土から1997年8月に発掘された4遺体から採取された肺組織検体からやがてウイルスゲノムが分離されたことによってようやく明らかとなった。
これにより、H1N1亜型であったことと、鳥インフルエンザウイルスに由来するものであった可能性が高いことが証明された。よってスペインかぜはそれまでヒトに感染しなかった鳥インフルエンザウイルスが突然変異し、受容体がヒトに感染する形に変化するようになったものと考えられている。つまり当時の人々にとっては全く新しい感染症(新興感染症)であり、スペインかぜに対する免疫を持った人がいなかったことが、この大流行の原因だと考えられている。
なお、スペインかぜを含めたインフルエンザの病原ウイルスではウイルスが産生する毒素などはまだ判っておらず、感染者の直接の死因ははっきりしてはいない。(一部ウィキ引用)
さて、今、問題になっているのは、このスペイン風邪と同じ鳥インフルエンザ由来の病原体が、新たな病原性を獲得し、感染爆発(パンデミック)を起こして世界に蔓延するであろうことが確実視されているからだ。それは数年以内に100%という確率である。
おまけに、スペイン風邪の病原体が弱毒性であったのに対し、H5N1型は、かつてない強毒性で、死亡率は段違いに高い。感染すれば巨大な死滅を生む事態を免れられないのである。
ひとたび爆発感染すれば、日本国内の人口の4分の1にあたる3200万人が感染し、最悪の場合64万人が死亡する(国の新型インフルエンザ対策行動計画)とされているが、この予測は、あまりにも甘いと考える研究者が大部分だ。
これは、感染者が最高の条件で保護され治療されることを前提に計算されたもので、実際には疫病が最初に狙うのは、保険証さえ取り上げられた弱者であって、ホームレスや窮乏者たちが次々に餌食になって、街頭に病死者の死骸が転がる事態が避けられず、そこから巨大な感染が再生産されるのである。
パンデミックが起きて街頭に死者が転がる状況下では、ほとんどの人が外出さえ不可能になり、人と触れ合う可能性のある市場・商店街・役場・病院などでは感染リスクが高まり、家から一歩も出られず、閉じこもるしかないことになる。
筆者が備蓄を呼びかけてきたのは、地震被災だけでなく、職や家を追われた膨大な人々が彷徨し、暴力社会が成立するのに加えて、必ず、疫病感染リスクも極端に高まるため、人々は外に出られなくなるからなのだ。
なお、筆者は、ニワトリ由来のインフルエンザが新型インフルエンザに変化するという説には納得しかねる部分がある。
これまで4年間にわたってニワトリ飼育を続けて観察を重ねた結果、ニワトリは呼吸器が強くない生物で、年に数回以上、呼吸病、風邪にかかっている。しかし、そのたびに自己回復し、徐々に免疫を獲得して風邪にかかりにくくなってゆく。
今では、筆者の飼育場では冬期雨に当たってずぶ濡れになっても風邪にかかるニワトリはおらず、飼育4年間で、風邪と思われる病気で死んだニワトリは皆無である(のべ150羽以上の飼育)
ニワトリが病気にかかるのは、マレック・ロイコチトゾーン・トサカ病や卵墜であって、死ぬのは卵墜だけだ。後は十分な自然を与えれば必ず治癒回復する。筆者の飼育経験でも卵墜以外の死亡例はない。
だから、鳥インフルエンザが発生して数十万羽のニワトリが罪もないまま殺戮されるのは心が痛む。ケージ飼育では免疫力が失われ、ニワトリが培養基のような状態にされてしまい、自己回復力が失われるのかもしれない
筆者宅のように、一羽あたり10坪以上の自然を与えれば、ほとんど病気になどならない。したがって、これが新型インフルエンザの原因動物になることもないと確信している。
新型インフルエンザは、第一次世界大戦での例が示すように、戦争のような苛酷な条件で、免疫を失った大量の人たちが培養基のような状態になっていることがパンデミックの大きな要因になる。
現代では、パソコンや薬物、受験勉強に疲れて免疫力を失った培養基人間が町中を多数徘徊しているわけで、やはりパンデミックは避けられないだろう。新型インフルエンザは、おおむね、15〜20年に一度は大爆発を起こすといわれている。
「アジアかぜ」は、1957年4月に香港で始まり、東南アジア各地、日本、オーストラリア、さらにアメリカ、ヨーロッパへと急速に広がり、日本では300万人が罹患し、5,700人の死者が出た。
1968年から翌69年にかけて流行した「香港かぜ」は、香港では6週間で50万人が罹患し、全世界で56,000人以上の死者を出した。日本では14万人が罹患、2000人が死亡した。
その後は、ソ連風邪が散発的に流行を繰り返しているが、基本的にスペイン風邪に似たタイプなので、年配者に免疫が効いてパンデミックが避けられたともいわれる。
ところが、数年前から東南アジアで流行している鳥インフルエンザは、死亡率60%以上と非常な強毒性に変化しており、これが新型インフルエンザに変異すると、その感染力や死亡率から、世界人口の数割が死亡する事態が予想される。
日本では67万人の死者という予想など専門家も信じていない。おそらく数千万に上るだろうというのが常識なのだ。
このとき、流行期間に感染を免れることができるとすれば、それは家を一歩も出ないで、湿度を高め、良いマスクをするなどの対策が不可欠だ。今から準備をしておいた方がよい。食料備蓄とマスクなどだ。
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