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フジチクに４００億円の返還命令 名古屋地裁、三菱ＵＦＪの請求認める【中日新聞】
2007年6月29日 夕刊
国のＢＳＥ（牛海綿状脳症）対策事業を悪用した国産牛肉偽装や輸入豚肉脱税などの事件を起こした食肉卸大手「フジチク」（休眠中、名古屋市）グループの二社と藤村芳治グループ会長（６５）に、三菱東京ＵＦＪ銀行（東京都）が貸付金計約四百億円の返還を求めた訴訟の判決が二十九日、名古屋地裁であった。内田計一裁判長は「被告らが同行から借金した事実に争いはない」として請求を全面的に認め、全額の支払いを命じた。
フジチク側は、一部の貸借契約について「同行がフジチクの関連会社に迂回（うかい）融資するためや、回収できる見込みがないのに融資をした不正なもので、契約は無効だ」などと主張していた。しかし、判決理由で内田裁判長は「被告の主張は具体的でない上、迂回融資などであったとしても直ちに公序良俗違反に当たるとは言えない」と退けた。同行は、別のグループ会社一社に対しても約百億円の返還を求める訴訟を起こしている。
【フジチク側の代理人弁護士の話】判決文を見ていないのでコメントできない。
【三菱東京ＵＦＪ銀行広報部の話】当行の主張が受け入れられたものと考えている。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007062902028237.html
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