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http://www.daily-tohoku.co.jp/tiiki_tokuho/kakunen/news/news2008/kn081019a.htm
試運転年内にも終了/ガラス固化体製造進む
(2008/10/19)
六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で実施中の試運転は、ガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)の製造試験を再開してから一週間余りが経過した。日本原燃は十八日夕までに十四本の固化体の製造を終え、試験は順調に進んでいる。足踏みが続いてきた試運転は約九カ月ぶりに前進。今週中にも試験の報告書を国に提出する見通しで、着工から十五年を経て、年内の工場完成(試運転終了)もようやく見えてきた。
昨年末から実質的に中断してきた固化体の試験は、今月十日に再開した。原燃は一カ月程度で終え、目標とする十一月中の工場完成に間に合わせる方針。ただ、国の評価を受ける必要があるため、スケジュールは不透明さを残している。
試験が難航した背景の一つに、ほかの主要工程が海外技術を移入したのと異なり、固化体製造には国産技術を採用したことがある。実績に乏しいため、試験は手探り状態で進み、溶融炉内に金属がたまるなど、運転方法の見込み違いによる二度のトラブルを起こした。
再処理に関する研究が専門の山名元京都大教授は、模擬試験を基にしたデータよりも複雑な反応が炉内で起こったため、炉の運転操作が予想以上に難しかったのが要因と分析。試験を通じて「やっと安定的な運転条件が見えてきた」という。
再開された試験では▽炉内の温度調整の仕方▽炉をかき回すタイミング▽注入ノズルの操作方法―などを当初の運転マニュアルから改善した。試験は順調に進み、原燃は新たな運転方法の正しさを確認しつつある。
原燃は必要なデータが集まり次第、経済産業省原子力安全・保安院に報告書を提出する。経産相の諮問機関である総合資源エネルギー調査会が内容を妥当と評価すれば、残る一系統で固化体の試験を実施。国の使用前検査を受けて工場完成を迎える。
完成後には、原燃と青森県、村などが、本格稼働に向けて安全協定を結ぶ協議に入る。締結までには県民説明会や各議会の議論を経る必要があるため、本格稼働は年明け以降となるのが確実だ。
核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会の鹿内博共同代表は「これまでのトラブルの原因究明はすべて中途半端で、本格稼働してもいずれ止まる。試運転終了の条件も明確でない」と批判、県が本格稼働を認めないよう訴えている。
再処理工場は一九九三年に着工。二〇〇六年三月末に事実上の稼働となる試運転入りした。
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