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http://www.daily-tohoku.co.jp/tiiki_tokuho/kakunen/news/news2008/kn080923a.htm
三沢沖に活断層の可能性 原燃評価覆す
(2008/09/23)
日本原燃は二十二日、六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場から南東約十五キロの三沢市沖に、活断層の疑いが否定できない地形が見つかったと発表した。活断層として評価した結果、再処理工場などで想定している最大の地震動を下回ることを確認し、「施設の安全性に影響はない」としている。施設周辺ではほかにも、原燃などが「活動性がない」としてきた横浜断層(横浜町)を活断層と評価し直したばかり。
原燃の兒島伊佐美社長が、同日の定例会見で明らかにした。
原発直下の活断層を見逃していた新潟県中越沖地震を踏まえ、原燃が昨年十一月から「念のため」として、既に調査済みの海域を最新の海上音波探査で再調査していた。
原燃によると、三沢市天ケ森の沖合約三キロの海底地層に、短い傾斜を確認。「十二万―十三万年前以降の活動が否定できない」という活断層の定義に当てはまる断層の可能性があるため、最大でマグニチュード(M)6・8の地震を起こす約六キロの活断層として、影響を評価した。
傾斜は、海上保安庁やほかの電力会社などが実施したこれまでの音波探査では見落としていた。原燃は「最新の調査手法で今回の傾斜が見つかった」としている。
再処理工場周辺の活断層をめぐっては、渡辺満久東洋大教授らが、下北半島東方沖の「大陸棚外縁断層」が活断層で、再処理工場直下まで続いている疑いを指摘。
渡辺教授は外縁断層が海域と陸域に分岐していると想定しており、二十二日の取材に「三沢沖の断層は、海域に延びる外縁断層の一部である可能性が高い」と述べた。
一方、原燃は「外縁断層は活断層ではないことが判明している」と強調した上で、三沢沖で見つかった傾斜との関連も否定。陸域については、七月に再処理工場周辺をボーリングなどで補足調査した結果、あらためて直下に活断層がないことを確認したという。
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http://www.daily-tohoku.co.jp/tiiki_tokuho/kakunen/news/news2008/kn080923b.htm
【解説】疑念残る原燃評価
(2008/09/23)
活断層と判明した横浜断層(横浜町)に続き、三沢市沖でも二十二日、活断層と疑われる地形の存在が明らかとなった。日本原燃は「活断層だとしても施設の安全性に影響はない」と強調するが、これまで見つけられなかっただけに、ほかにも見落としがあるのでは―との疑いも出てくる。
渡辺満久東洋大教授らは、下北半島東方沖の大陸棚外縁断層について、使用済み核燃料再処理工場の直下まで続く約百キロの活断層である疑いを指摘。原燃も海域では古い地層にずれがあるのを認めるが、新しい地層に変位が見られないとして活動性を否定している。
今回見つかった三沢沖の傾斜地形に関しても、渡辺教授は外縁断層の一部である可能性を指摘するのに対し、原燃はほかの探査地点では変位が認められないとして連続性を否定。両者の主張は平行線をたどったままだ。
原燃は教授らの研究結果を「見解の相違」と片付ける。だが三沢沖で、ないはずの活断層が存在する可能性を認めざるを得なくなり、活動性を否定してきた横浜断層の評価も覆った。「今までの調査は何だったのか」と首をかしげたくなる。
原燃は渡辺教授と同じ土俵に上がって直接議論するか、外縁断層を最新手法で再調査するなど、より積極的な解明に動くべきではないか。不安を抱きながらも核燃料サイクル施設を受け入れた、県民への責務でもある。(今井崇雄)
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