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(回答先: ロスチャイルド解体の権限を持つ日本(オルタナティブ通信) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 8 月 19 日 20:00:59)
リンク先はコメントができないブログのようですので、こちらにレスを付けます。
>>今後、中国の産業基盤となる原子力発電所の建設は、世界中で、日本の東芝、三菱重工、日立の3社しか、
>>その建設技術を持っていない
原発建設は総合的に見ないといけないのですが、日本の原発メーカーはいわゆる総合原発メーカーでは
ありません。かつてはGEとWHの下請けとして製造してきたわけです。
総合原発メーカーとして全部自力で出来るのはフランスのアレバくらいでしょうか。
それ故にサルコジは当初チベット等の人権問題で北京オリンピックボイコットを主張していたのに
中国からの原発受注、エアバス受注のために、主張を取り下げておとなしく北京オリンピックの開会式に
参加しましたとさ。
三菱はフランスのアレバと提携はしたものの、相手は総合原発メーカー。下手すると飲み込まれる。
>>また原子力発電所には「沸騰水型」と「加圧水型」の2つがあるが、この2つを両方建設できるのは、
>>日本の東芝だけである。
確かに東芝は沸騰水型を作ってきましたから問題ないとしても、加圧水型の製造経験はありません。
既に承知のようにWHは原発を製造するノウハウを失っています。それでどうして東芝が経験のない
加圧水型の原発を作れるのでしょうか?設計図を見れば作れるほど原発建設は甘いものではないはずです。
なによりも加圧水型の場合は蒸気発生器細管がぼろぼろになったり、亀裂が入ったり、ちぎれたりと
トラブルも発生している。
そこで東芝としてはかつてWHと一緒にやっていた加圧水型の経験のある三菱と手を組みたいところ
ですが、WH買収合戦で敗れて仲が悪い状態です。
さらには以前WHが中国から受注した原発を韓国の斗山重工に下請けとして作らせていたことがあります。
下手するとWHは加圧水型の建設は斗山重工にやらせることもあり得ます。
>>これは日本国家・日本企業の意向次第では、世界中の原子力発電所の建設・運営をストップ出来、
>>核兵器原料製造を阻止できる事、また中国の産業基盤に対する生殺与奪権限を、日本が所持している事を
>>意味している。
まさにその通りではあるんですが、実際問題としてWHは東芝の意向とは関係なく勝手に原発受注している
ようにも見えます。
本当なら日本が国家戦略の一環として中国や北朝鮮のような敵性国家に対しては原発の建設を制限する等の
圧力を掛けて日本に有利な外交交渉をするべきところですが、今の福田政権ではそのようなことは夢のまた夢(笑
東シナ海ガス田だって原発建設をネタに有利な交渉も出来たはずなのに、そのような話は聞いたこともない。
そして肝心の東芝が子会社のWHをコントロールできているのかどうかも怪しい。
少し前に日本板硝子が格上のイギリスのピルキントン社を買収して傘下に収めましたが、現在はピルキントン
出身の外人に社長の座を譲るという始末。どうも相手をコントロールできなかったらしい。
これが東芝とWHの間で起きていないとも言えない。
最悪の場合、以前日立が浜岡原発と志賀原発のタービン羽根破損事故での巨額の損害賠償訴訟を
起こされたように、東芝が原発の事故に対して損害賠償の矢面に立たされかねません。
WHは子会社だから知らん振りできるし。
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