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http://www.daily-tohoku.co.jp/tiiki_tokuho/kakunen/news/news2008/kn080706a.htm
【風紋波紋】固化体製造 国産技術の成否焦点
(2008/07/06)
六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で実施中の試運転(アクティブ試験)は、最後の関門≠ナあるガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)の製造試験が難航している。日本原燃は二日に半年ぶりの試験再開にこぎ着けたが、わずか一日で再び中断してしまった。ほかの主要工程が海外から技術移入したのと異なり、固化体の製造は国産技術を導入している。再処理工場が本格稼働へ移行できるかどうかは、国産技術による固化体製造の成否にかかってきた。
再処理工場では原発で使い終えた核燃料からプルトニウムやウランを取り出す。残ったのが高レベル放射性廃液で、高温の溶融炉の中で溶かしたガラスビーズ(粒)と混ぜ、容器に注入してガラス固化体を製造する。
フランスなどで実績がある固化体の製造技術が、溶融炉そのものを外部から高周波で加熱するのに対し、日本の国産技術は炉に直接電極を取り付け、電流で加熱する方式だ。
国産技術の方が炉を大きくするのが容易で、寿命も長いという点が長所だった。寿命は、フランス方式が一年未満の使い捨て≠ネのに対し、国産は約五年。寿命が長い分、放射性廃棄物扱いとなる炉の廃棄量も減る。
一方で、国産技術には炉の底に比重の大きい白金族の金属がたまりやすい短所があった。金属がたまれば電流を妨げ、温度が上がらなくなる。最終的には溶液を容器に注入できなくなる。
フランス方式は外部からの加熱で、炉も使い捨てなので、金属がたまったとしても問題とはなりにくい。
再処理工場で昨年末に固化体の製造が中断したのは、まさに国産技術のアキレスけん≠ニされた白金族の問題が要因。原燃は金属がたまるのを防ぐ運転方法を用意したはずだったが、結果的に見込み違いの方法だった。
原燃は半年かけて正しい運転方法を練り直し、温度と廃液成分の調整、炉をかき回すタイミングなどを改善。国の了承も得て二日に試験を再開した。
だが新たな運転方法を確かめる前に、わずか一日で別の原因により試験が中断。炉から容器への溶液注入を調節する部分で不具合があった可能性が高いが、原因は不明だ。
核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会の鹿内博共同代表は「『絶対に大丈夫』と言って再開したのに、すぐ止まった。原燃の技術も国の審査もでたらめだ」と批判。工場の本格稼働を認めないよう三村申吾知事に求める。
三村知事は、昨年来の試験中断に「スケジュール優先ではなく、安全第一に取り組んでほしい」と繰り返してきたが、さすがに今回は「再開から日を置かずに中断したのは誠に残念」とコメント。県幹部は「もっと強く非難してもいいのではないか」と話す。
周到に準備を整えたにもかかわらず、仕切り直しを迫られた原燃は四日、以前から予定されていた安全大会を村内で開催。兒島伊佐美社長は「これは挑戦だ。一度や二度つまずいても消沈せず、胸を張って頑張ろう」と社員を鼓舞した。
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