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[877]原発は最悪の選択 投稿者:崎谷 博征投稿日:2008/06/04(Wed) 17:11:22
崎谷です。
ガソリンの高騰で、代替燃料への期待が高まっています。
その中でも私たち大衆が間違っても選択してはならないのは
「原子力発電」です。
保険医協会という医師の団体が発行している月刊誌に原発について問題提起した良い文章(青森保険医協会理事山本若子さんの論考『止めよう!青森県・六ケ所村核燃料再処置工場の本格稼働』2008年5月号)がありましたので、以下にご紹介したいと思います。
イラクの子供に白血病などの悪性腫瘍や先天奇形が多発しているのは皆様もご存じの通りです。これは以前私が指摘した「劣化ウラン」弾によるものです。湾岸戦争のときに湯水のように使われました。
その後、湾岸戦争帰還兵にも発がん、その子供に先天奇形が多発していることは、米国ではほとんど報道されません。また、インドなどではウラン鉱山で働く先住民たちに、先天奇形、ガンが多発しています。
劣化ウランと何か?
天然ウランを濃縮(3%まで)した余りのことをいいます。
つまり、燃料のカスですが、放射能を含むため廃棄に困ったアメリカがひらめいたアイデアが、弾丸にしてイラクにぶち込めというものです。人間の前頭葉(合理性)とはこのように暴走すると手がつけられないものです。
ウランの話を続けます。
天然ウランの中に燃えるウラン235はわずか0,7%。
ということは、ウラン鉱山にはたくさんのウラン残土が残ります。
1kgのウランを燃やせば、999kg!のウラン鉱残滓ができます。
ウラン残土からは、α線、β線が出ます。
この放射線は最終的にラジウムやラドンに変化して私たちの細胞の遺伝子(DNA)を障害します。これは、「劣化ウラン」弾と全く同じでまさしく「死の灰」とよばれている所以です。
さて、青森六ヶ所村に核燃料再処理工場という奇怪な建物があります。
ここでいったい何がおこなわれているのでしょうか?
そこでは実は原爆の材料となる「プルトニウム」を抽出する作業が行われています。
ウラン鉱残滓から抽出できる「プルトニウム」はたった1%。
ウラン鉱残滓という「死の灰」は、通常放射能漏れを防ぐためにジルコニウム(セラミックの一種)とよばれる金属に密閉されています。
たった1%「プルトニウム」を抽出する目的で、この金属をせん断し、濃硝酸で煮溶かします。まず、密閉している金属を切断する時点で、クリプトンやトリチユムといった放射線が希ガスとして環境中に大量に放出されます。その量は33京ベクレル以上(一秒間に一つの原子核が放射性崩壊する量の単位:放射能量)になります。
これらの放射性希ガスを私たちが吸いこめば、それは「内部被ばく」です。一生体の内部から放射線が全身を傷つけるのです(医療ではガンの治療で、ガン組織内部に放射能を埋め込み、内部被ばくでガン組織を撲滅する治療があります)。
具体的には、プルトニウムの微粒子は空気中が吸いこまれ、血液の中に入り全身を循環します。胎盤を通過し、胎児にも影響を与えます。これが「内部被ばく」の恐ろしいところです。プルトニウム1gで約100万人に肺がんを起こすことが可能です。
またこともあろうに、旧動燃(動力炉・核燃料開発事業団、現在は核燃料サイクル機構)は、コストがかかるという理由でこの放射能廃棄物を回収する回収建屋をつくらなかったのです。
この1%「プルトニウム」は、すでに43トン以上あるといわれています。ちなみに長崎に落とされた原子爆弾と比較すると、2000発分以上!に匹敵する量です。
六ヶ所村再処理工場では1年間に800トンの処理を行い、毎年4.5トンのプルトニウム(0.5%強)を取り出す予定です。
使用済燃料を処理するために、再処理することで放射性ゴミは160倍になります。六ヶ所村の地下水の豊富なところに埋設処分場がありますが、これは低レベルの放射廃棄物のものであり、高レベルの放射廃棄物の処分場はまだどこにもないという事実には改めて驚かされます。
ユダヤ人のサルコジのフランス、ラ・マンシュでは、低レベルの放射廃棄物を詰め込んでいるドラム缶が腐り、周辺の地下水を汚染(トリチユム汚染)して大問題となっています。
しかし、未だに解決していません。現在、日本には55基の原発がありますが、地震列島であることを考えると身の毛がよだつ思いがするのは私だけでしょうか?
さて、以上のことを踏まえて原発が地球温暖化に寄与しないばかりか、クリーンでもない理由について述べたいと思います。
@原子力発電を推進している英・仏などの国でのCO2削減は認められていない。しかも英仏での再処理工場付近では小児白血病が多発している。英国再処理工場のあるセラフィールドでは、子供の歯からプルトニウムが検出されている。
Aそもそも原発建設には多大な石油エネルギーを必要とする。放射性廃棄物の処理に関しても膨大な石油エネルギーが要する。
B原発で作りだされる蒸気の熱量のたった1/3しか電気として活用できない。そのうえ、原発から大都市への送電線を介して送るエネルギーのロスが大きい。つまり、エネルギ―効率が非常に悪い。残りの膨大な熱は温排水として海に排出される。これによって海水温度が上昇し、海洋生物に悪影響を与えている。
C出力コントロールしにくい原発は調整用のガス・石油火発を必要とする。
Dウラン埋蔵量は少ない。燃えるウランはウラン鉱石のなんと0.7%しかない。これでは膨大なウラン残土が作りだされ、環境破壊や重篤な健康被害を引き起こす。
E放射性廃棄物、使用済み核燃料が副産物として残るが、高熱と高いレベルの放射能を出す高レベル廃棄物の処分地や方法が決まっていない。
F再処理によって、放射能の多大な垂れ流しが起こる。原発1年分の死の灰をたった1日で垂れ流す。
G地震、台風などの自然災害が多い日本では、脆弱な送電線に頼った発電は極めて危険である。加えてテロの標的となりやすい。
中国でも原発基の建設ラッシュ予定があるようですが、四川大地震はこの「悪だくみ」を木端微塵に打ち砕いてくれたように思います。
原発の利権がどこにいくかは、広瀬隆さんの本でも読まれることとして、私たちが選択する次世代のエネルギーとして原発は最悪の選択であることは肝に銘じておきましょう。
崎谷 博征 拝
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