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(回答先: 工場直下に活断層か 六ケ所・核燃再処理施設(河北新報) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 5 月 25 日 16:05:09)
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/6184e91e2fcb563883239efac0044b41
2008-05-25 23:17:33
六ヶ所再処理工場の活断層問題について/原子力資料情報室 [社会]
澤井@CNICです。
◆六ヶ所再処理工場の耐震安全問題で、新たな問題の指摘が出ました。
下北半島沖合いにある海底断層は、長さ85キロメートル、断層崖の最大落差
200メートルにおよぶ大断層です。下記報道は、専門家がこの断層の南側の端が、
再処理工場東側の陸地に連続し、地形の撓み(撓み)を形成している、
と指摘するものです。
国も日本原燃も、この下北半島沖合いにある海底断層(大陸棚外縁断層)について、
事業申請依頼、一貫して「活断層ではない」と主張し続けています。
今全国の原発で行われている耐震バックtチェックでも、活動性のない断層とし
ています。
しかしこの断層は、権威ある『日本の活断層』(東大出版会)でも、活断層と
認定されており、国や日本原燃の評価について私たちは当初から「活断層隠し」
として指摘してきました。
この断層全体の活動を想定すると、マグニチュード8以上の大地震を想定した
耐震設計が必要になりますが、六ヶ所再処理工場ではそれは事実上不可能なのです。
◆私たち原子力資料情報室は、以前から下記公開研究会を予定しておりましたが、
急遽、「六ヶ所村の活断層地形」もテーマに加えることに致しました。
渡辺先生から直接、この活断層と六ヶ所再処理工場の関係を解説していただきます。
たくさんの皆さまの参加をお待ちしています。
原子力資料情報室第65回公開研究会
「活断層見逃しの現場をみるー敦賀原子力発電所現地調査報告−」
+「六ヶ所村の活断層地形について」
*報告:渡辺満久(変動地形学:東洋大学教授)
*日時:6月10日(火)18:30〜20:30
*場所:総評会館203会議室
*資料代:¥1000
http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=648
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『河北新報』(共同通信)(下記サイトには解説の図があります)
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/05/20080525t23009.htm
工場直下に活断層か 六ケ所・核燃再処理施設
日本原燃の使用済み核燃料再処理工場=06年3月、青森県六ケ所村
試運転中の使用済み核燃料再処理工場がある青森県六ケ所村の核燃料サイクル
施設の直下に、これまで未発見だった長さ15キロ以上の活断層がある可能性が
高いとの研究を、渡辺満久東洋大教授(地形学)らが24日までにまとめた。沿
岸部海域の「大陸棚外縁断層」とつながっている可能性もあり、その場合、断層
の長さは計約100キロに達し、マグニチュード(M)8級の地震が起きる恐れ
があるという。
日本原燃は昨年、新潟県中越沖地震とほぼ同じM6.9の直下型地震などを想
定しても「施設の安全性は確認されている」と国に報告したが、教授は今回の研
究を踏まえ「耐震性を再検証すべきだ」と指摘している。
渡辺教授は研究結果を、千葉市で25日から開かれる日本地球惑星科学連合大
会で発表する。
教授らは、サイクル施設周辺で露出した断層や地形を調査。東側の太平洋沿岸
の陸域で、幅1―2キロ、長さ約15キロのたわんだ地形を見つけた。
原燃による地下探査データと照合したところ、地下には地表のたわみと位置や
幅が一致する、傾いた地層がみられた。
教授は「地表のたわみが断層活動による隆起でできたことを示す証拠だ」とし
て、一連の地形を活断層によるものと判断。地層に含まれる火山灰の年代などか
ら、約12万5000年前に形成された平らな海岸段丘が、何10回もかけて
30―40メートル隆起したと結論付けた。
教授によると、地下探査データなどから、西側に傾斜した逆断層の存在が読み
取れ、断層面はサイクル施設の直下まで延びているとみられる。また、大陸棚外
縁断層の南端が延びる方向がこの断層と一致しており、両者はつながっている疑
いが強いとしている。
原燃は昨年、施設に近い長さ約6キロの「出戸西方断層」を大きめに見積もっ
て耐震安全性を検討したが、渡辺教授によると出戸西方断層は、教授が指摘する
活断層に派生してできたもので、原燃は断層の本体を見逃した形になるとしている。
大陸棚外縁断層は、東北電力東通原発(同県東通村)や、隣接地に建設予定の
東京電力東通原発の約10キロ沖合にある。
<活断層ないと確認/日本原燃の話>
反射法探査などで、再処理工場敷地の半径約5キロ以内に耐震設計上考慮すべ
き活断層がないことを確認している。新潟県中越沖地震と同規模の地震が直下で
起きることも仮定した上で、耐震安全性が十分確保されていることも確認してい
る。大陸棚外縁断層は古い断層で、国の原発耐震指針の評価対象外だ。
[核燃料サイクル施設] 青森県六ケ所村に整備が進む原発の運転に関連する日
本原燃の施設。1988年に建設が始まった。既に操業しているのは、核燃料に
するため遠心分離でウランを濃縮する工場と、低レベル放射性廃棄物の埋設セン
ター、使用済み核燃料からプルトニウムなどを取り出す再処理を海外に委託した
のに伴って出た高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)の一時貯蔵施設。近く再
処理工場の本格操業を目指しているほか、プルサーマルで使うプルトニウム・ウ
ラン混合酸化物(MOX)燃料の加工工場計画を国に申請している。
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◆東京新聞にも記事があります。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008052502000093.html
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澤井正子 原子力資料情報室
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