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(回答先: 敦賀原発、立地見直しを 活断層末端 強い揺れの恐れ (中日新聞) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 5 月 14 日 17:32:03)
■http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/kenmin-news/CK2008051002010139.html
【福井発】
敦賀原発 敷地の活断層に警鐘 名大教授ら研究成果
2008年5月10日
地震の発生や被害の大きさに関連する活断層が国内の原子力発電所で初めて敷地内に見つかった敦賀市の日本原子力発電(原電)敦賀原発について、名古屋大などの教授グループが「立地を見直すべきだ」との研究成果をまとめた。「活断層が原子炉から離れているため安全」とする原電側との認識の差は大きく立地自体の是非が問われる可能性も出てきた。
グループは東洋大の渡辺満久教授と広島工大の中田高教授、名古屋大の鈴木康弘教授で、いずれも地形の起伏から活断層を分析する変動地形学が専門。千葉市の幕張メッセで二十七日にある日本地球惑星科学連合大会で発表する。
問題の活断層は敦賀原発1、2号機の原子炉から約三百メートル離れた敷地内を通る「浦底(うらぞこ)断層」。渡辺教授らは航空写真による地形分析でこの活断層が阪神・淡路大震災でも大きな揺れを生んだ横ずれ型の末端部だと確認した。
活断層の末端部では細かな活断層が分岐しているケースが多く、建設以前の航空写真の分析で、建物近くに活断層とみられる地形的特徴が表れていた。地震時にこれらの分岐断層がずれて建物を破壊し、大量の放射能が発生する恐れを指摘している。
国内で唯一、敷地内の活断層が確認された日本原子力発電敦賀原発(点線は渡辺教授らが推定する活断層)=9日、敦賀市で(本社ヘリ「まなづる」から)
原電は三月、昨年七月の新潟県中越沖地震で東京電力柏崎刈羽原発が被災したのを踏まえた耐震安全性の再評価結果として、浦底断層の存在を公表。2号機タービンの放水路が断層を横切っているため迂回(うかい)工事の実施を決めたが「原子炉への影響はなく、主要施設は耐えられる」としている。
これに対し、国への勧告権を持つ原子力安全委員会で専門委員を務める鈴木教授は「簡単に安全だと決めつけるのは拙速」と指摘。渡辺教授は「真上の施設をいじるだけでは意味がなく、立地自体を見直す必要がある」と警鐘を鳴らす。
本県は国内最多の原発十四基を抱え、同じ敦賀半島にある日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」と関西電力美浜原発でも直近に活断層が見つかっている。
渡辺教授によると、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)では周辺に複数の断層があるが、大きな土地のずれを引き起こす活断層は見つかっていない。
緊急時の検証必要
中越沖地震後に柏崎刈羽原発の活断層を調査した東大地震研究所の纐纈一起教授の話
活断層の存在と構造物の耐震性の関係はまだよく分かっていない。原発の建設段階で活断層の存在が分かっていれば考慮すべきだったが敦賀原発は既に立地しているため、揺れの大きさや地盤の固さを考慮し緊急時にも安全に運転停止できるかを早急に検証すべきだ。
敦賀原発と浦底断層 原電敦賀原発は1970年に1号機が運転開始し、国内で最も古い原発の1つ。87年に稼働した2号機の建設時、半径5キロ以内に他の断層がないことなどから浦底断層を「活断層でない」と判断。建設準備中の3、4号機の増設計画申請時にも同断層について「最近の活動はない」としていた。今年3月末、基準が引き上げられた国の新耐震指針に基づく評価で、初めて活断層として認めた。3、4号機は完成後、中部電力に送電予定。
■http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008051401000309.html
ポンプ異常で手動停止へ 敦賀原発1号機
2008年5月14日 11時52分
日本原子力発電は14日、運転中の敦賀原発1号機(福井県敦賀市、沸騰水型)で、冷却水を循環させるポンプの水漏れを防ぐ機能が低下したため、15日午前0時から原子炉を手動で停止する作業を開始し、点検、部品交換を行うと発表した。外部への影響はないという。
日本原電によると、3台ある再循環ポンプのうち1台で、モーターの回転軸のすき間から冷却水が漏れないように軸の周囲に張っている水の量が増加傾向を示していることなどから、漏出防止機能が低下しているとみられる。また、1台のポンプでも同様の水の増加傾向がわずかながらみられるため、交換する。
1号機では、過去に同じようなトラブルが度々発生しており、昨年9月にも原子炉を手動停止している。
(共同)
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