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放射性廃材の利用開始
日常的被曝の懸念も
廃炉になった原発からは膨大な放射性廃棄物が発生する。解体を始めた比較的小さい東海第1原発(16・6万kW)でも廃材が19万トンを超えるようだ。そのうち、約6万3000トンが放射性廃棄物として分類され、さらにそのうち約4万トンの鉄やコンクリートが、2005年の原子炉等規制法の改正でクリアランス(無視できる放射能量)として再生利用される。
国会論議では、この再生利用品については「制度が定着するまで、事業者が自主的に搬出ルートを把握し、業界内で再利用する」とされている。
東海村の日本原電のPR館東海テラパークには、この再生利用品が展示されている。 一つはベンチで、足の部分が原子力のマーク様になっている鉄製品。もう一つはレンガ様の茶色のブロックだ。館側の説明ではこれらは昨年11月初めに設置したもので、燃料取替機の撤去工事から発生した炭素鋼約107トンの一部であり政府の厳しい審査を経ているという。ベンチとブロックに館側から借りたサーベイメーターを当ててみたが、自然界と同じレベルのナノシーベルトであった。考えてみれば当たり前で、初めて市民の前にお目見えするスソ切再生品から、高い線量が出るはずがない。
この東海1号炉で約4万トンだから、100万キロワット級の原発からは想像を絶する量の放射性廃材がうまれ、それが、「定着」をまってありふれたものになってゆく将来を想像してみると、循環型社会といわれても不安におそわれる。埼玉大学名誉教授の市川定夫さんは「廃炉解体によって出る廃材などは、放射能の表面汚染よりも、核分裂に生じて、炉内を飛び交う透過力の強い中性子を吸収して生じる誘導放射能による材内汚染が中心」だとしており、「これらがのちに薄い、細い、または小さい鉄製品に転用されて、日常的に放射線被曝を与え続けることになる」という。
スチール缶やナイフやホーク、さらに乳母車、三輪車、自転車などにこの再生品が使われる未来はごめんだ。
(小林晃・フォト・ジャーナリスト)
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