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http://www.news.janjan.jp/living/0711/0711080386/1.php
2007/11/10
三陸沿岸の海産物や日本列島の環境、住民の健康などに深刻な悪影響が懸念される中、六ヶ所村で本格操業が予定されている核燃料の再処理。反対する市民たちは11月18日に青森で「反核LIVE&キャンドル・パレード」の開催を予定している。
当日は東京でも、連携して「NO NUKES MORE HEARTS −STOP再処理 パーティー&パレード−」の開催が予定されており、先立って7日に記者会見が行われた。
日本は、政府や電力会社などによる事実上のマスコミ支配によって、原子力発電や核燃料再処理に疑問を持つ市民が決して多くはない。そして市民の側にも、原子力発電所のことをシリアスな問題として、知り合いや家族との会話の中で避けたがる傾向があり、他の環境問題と混同している人も少なくない。
しかし、坂本龍一さん他の取り組む「STOP−ROKKASHO」キャンペーンや、ドキュメンタリー映画「六ヶ所村ラプソディー」の上映、柏崎刈羽原発の被災などを通じて、若者を中心に、これまで問題を感じてこなかった人達に、じわじわと原発や再処理への疑問がひろがってきている。
7日の記者会見で司会をつとめた神無月好子さんや、原子力資料情報室の伴英幸さん、ふぇみん(婦人民主クラブ)の山口泰子さんはそれぞれに、「若い人たちの新しいうねりを活かして、原発や核燃料再処理に反対する人々の大きな輪・うねりをつくっていきたい」などと語った。
佐藤タイジさん(ミュージシャン・俳優)は「大人が理想を言えなくなっているから、今の日本は元気が無い。だからこそ18日は、日比谷の野音で『森はきれいに。原発を無くそう』と、理想をバーンと言いたい。みんな集まってほしい。ロックスターであることの社会的責任を果たしたい」などと抱負を語った。
サーファー・写真家の中村竜さんの所属する、サーフライダー・ファウンデーション・ジャパンは、六ヶ所再処理工場の稼動中止を求めて10万人署名に取り組んでいる。中村さんは「しらない間にしらないところで、たいへんなことが決まっていた。多くの人に正しいことを知って欲しい。場づくりに協力できれば」と語る。サーファーたちは「原発のようなエネルギーに頼らないライフスタイルを模索し、提案していきたい」とも。
吉本多香美さんは「地球は、野の花やクジラのものでもある。一部の人たちのためだけに再処理が行われてよいのか。みんなもっと問題に気づいて欲しい」などと話し、イラストレーター・アーティストのMisaoRedwolfさんは「核燃料再処理の被害が広範であることは明らか。それを知っていて立ち上がらないのは、犯罪を見過ごすのにも等しい」などと熱く思いを語った。
日本原燃・六ヶ所再処理工場
筆者の感想
アメリカ中央情報局(CIA)などと深いパイプを持っていた正力松太郎(1885〜1969年・読売新聞社主など)らが暗躍し、地震国であることを十分には考慮しないまま立案された日本の「原子力平和利用計画」。その後も、霞ヶ関や電力業界への、国会・マスコミ・国民などのチェック機能がうまく働かないまま、ずるずると「国策」は続いてきた。(参考:『日本テレビとCIA』を書き終えたあとわかった事実、など)
そのため、この日の記者会見でも話題に上ったように、日本は地熱利用などの活用推進がまったく遅れたまま現在に至る。そして、大消費地である都市が原発を地方に押し付け、原発立地はさらに過疎地に「核のゴミ」を押し付けるという、たいへんに不幸な押し付け合いの連鎖から、六ヶ所再処理が強行されようとしている。(関連記事:都会の夜はなぜ明るい、など)
核燃料再処理は、英国やフランスなどでは周辺住民への健康被害をもたらし、日本でも三陸沿岸の魚介類などに深刻な悪影響が懸念されている。そもそも「核のゴミ」処分策が決まらないまま、ズルズルと続いてきた日本の原子力はおかしい。今こそ立ち止まって考えるべきだろう。東京・青森で行われる催しが、広範な関心を呼ぶことを願ってやまない。
(荒木祥)
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