★阿修羅♪ > 原発 劣化ウラン フッ素4 > 338.html
 ★阿修羅♪
れんだいこのカンテラ時評323 【産経新聞正論の袴田茂樹「マスコミと電力会社は悪循環断て」の俗論考】
http://www.asyura2.com/07/genpatu4/msg/338.html
投稿者 こげぱん 日時 2007 年 8 月 21 日 01:35:18: okIfuH5uFf.Lk
 

http://otd10.jbbs.livedoor.jp/1000013618/bbs_plain

れんだいこのカンテラ時評323 れんだいこ 2007/08/19 18:11

【2007.8.19日付け産経新聞正論の袴田茂樹「マスコミと電力会社は悪循環断て」の俗論考】

2007.8.19日付け産経新聞正論は、青山学院大学教授・袴田茂樹の「マスコミと電力会社は悪循環断て」を掲載している。れんだいこがこれを読むのに、彼がいわゆる知識人とするならその俗物性を如何なく発揮していると判ずるので、れんだいこが筆誅しておく。

袴田は次のように云う。

 概要「中越沖地震の際の柏崎原発事故は喧騒されるに及ばない程度の被害であったのに、何か冷静さを欠いた異常さで大騒ぎした。原発の安全性に於いて日本は世界最高技術を有していることを知り信頼すべきである。それなのに、一部のマスコミは事故を反原発キャンペーンに利用し、為に原発会社の隠蔽体制が強まるという悪循環が生じている。今最も必要なことは、問題の直視と冷静かつ客観的な報道であり、悪循環を断って風評被害を防ぐこと、今回の事故を生かし、今後の事故防止のため最善を尽くすことだ」。

 「安全性に関しては、原発関連の設備すべてに完全を求めるのは非現実的だ。自動車や航空機も、絶対の安全性を求めるとしたら、使用を禁止する以外にない。地球温暖化対策や世界のエネルギー戦略の動向を見ると、我が国でも風力、太陽熱、バイオなど新エネルギー開発と並んで、核エネルギーの利用は不可欠だ」。

 凡そ以上のように立論しているが、正論足りえるだろうか。産経新聞は正論として掲載しているのだろうが、れんだいこは暴論と断ずる。第一、袴田は、原発問題の深刻さを全く理解していないように思える。単にのうのうと体制派の原発政策を提灯する愚論を吐いているのではないのか。この程度の頭脳で大学教授として飯が食えるのは何とも羨ましいと云うべきか恥ずかしいことである。が、この程度の頭脳が大学教授の通り相場でもあるので袴田一人を責める訳にもいくまい。

 袴田よ、お前は、「マスコミ喧騒と原発会社の隠蔽悪循環」を対等批判しているが変調さに気づかないのか。原発問題は、「ニワトリが先か卵が先か論」や「どっちもどっち論」で済ませられる問題ではあるまい。先ず原発会社の臭いものに蓋をし続ける隠蔽姿勢が有り、マスコミが当然の責務として被害の一部を漏洩しているに過ぎない。れんだいこに云わせれば騒ぎ足り無さ過ぎる。こう踏まえるところ、お前は喧嘩両成敗式詭弁で済まそうとしている。俗論愚論の極みであろう。

 袴田よ、日本政府の原発安全能力を称賛し、「核エネルギー利用不可欠」説を唱えているがマジかよ。れんだいこは、「脱兎の如く原発から徹底せよ」と発信しようとしているが、なぜかくも主張が違うのだろうか。

 思案するのに、袴田は何と、「自動車や航空機も、絶対の安全性を求めるとしたら、使用を禁止する以外にない」と揶揄して原発推進政策を後押ししているように、自動車事故や航空機事故と同じような土俵で原発事故を理解しようとしていることが判明する。しかしこれは「ミソクソ同視論」であろう。自動車や航空機の安全性と原発の安全性とは決定的に質が違うのに同じ質で評している。凡そ「馬と鹿の区別ができない」輩であることを物語っていよう。袴田よ、申し訳ないが、お前は原発問題を論ずる素養が無さ過ぎる。この問題に関しては今後口を慎み、こたびの愚論を恥じ当分蟄居すべきだろう。

 れんだいこにも分かる原発問題には二つの安全性問題がある。一つは核エネルギー精製過程の安全性であり、後一つは核最終廃棄物処理の安全性である。そのどちらもが驚くほど危険なまま推進されている。

 今後の科学の発達でよしんば前者がより安全になるとしても、後者の安全性が全く杜撰なままに精製され続けている。核最終廃棄物は何と単に地下の地中深くに格納し貯蔵されるという何とも原始的な方法で管理されているのが実際だ。それしか方法がないという厄介なものであるということを知る必要がある。従来、岡山県の人形峠に格納されていたが、現在は青森県の六ヶ所村にある日本原燃(株)のウラン濃縮工場に移転され保管されている。ここも手一杯に成り、現在政府が全国の過疎村に補助金を餌に引き受け手を求めているのは承知のところである。

 問題は次のことにある。原発や地下埋蔵施設が地震や軍事テロで放射能漏出し、大気汚染、地下水汚染、土壌汚染に結びついたらどうなるか、これらの当然の心配を顧慮せぬまま原発政策が推進されている。その様は国債垂れ流しとよく似ている。この問題に比すれば、北朝鮮のテポドン如きで大騒ぎするのは全く芝居臭いものでしかない。こちらの方は飛びついて騒ぐのに、原発問題は騒がれない。松岡農相変死事件は本来マスコミの好餌であるのに報道管制が敷かれたのと同じである。

 袴田よ、お前は最終廃棄物処理の安全性について述べぬまま、「核エネルギー利用不可欠」説を唱えているが、どういう思考回路しているのか。お前がその安全性を論証し切るなら聞いてみるから述べて見よ。いや実は詳しいことは知らぬとは言わせないぞ。なぜなら、お前は「核エネルギーの利用は不可欠だ」と推進役をしているのだから。

 れんだいこが思うに、核最終廃棄物処理の安全性について述べぬまま原発政策推進の旗を振り続けるのは歴史的大逆犯罪である。れんだいこ史観によれば、大東亜戦争責任よりもなお罪が重い。戦後日本は、敗戦のツケにしてはあまりにも高すぎる代価で原発政策を推進させられている。これの始発の旗振りは読売の正力松太郎と中曽根である。この二人は全く戦時中も戦後も一貫してろくなことをしていない。この面では宮顕もよく似ており、そのポン友読売のナベツネも然りで、これらの人脈は奥の院で結びついている。実にケシカラン。

 袴田よ、原発がひょっとして日本民族ジェノサイド政策によりもたらされているものであるとしたら、その旗振りをする手前は何者ぞ。何やらソ連邦問題で一家言していたように記憶するが、原発問題でこの程度の知見をひけらかすようではどうせろくな仕事はしていまい。袴田批判はこれぐらいにして総合批判に移る。

 今や我々は、「原発から脱兎の如く撤退せよ」。れんだいこはこう強く主張したい。その理由を以下述べる。産業エネルギーは過去、木炭から石炭、石炭から石油、石油から原始核エネルギーと変遷してきているが、我々は、木炭から石油までの政策と原始核エネルギー政策との質の違いを弁えるべきである。石油エネルギーまでは進歩的だろう。だがしかし、原始核エネルギーとなると話が違う。分かり易く云えば、あれは悪魔科学の所産である。我々は、原始核エネルギーに手を染めてはならない。こう分別すべきである。

 核最終廃棄物処理の厄介さを考えれば決して安価ではなく、目先は良くても最終的には天文学的に高い代価を払わされることになろう。故に我々は目先の論理に騙されず、一刻も早く核エネルギーに依拠しないで済む自然環境適合型の代替エネルギーを模索し、その政策に転換せねばならない。

 付言すれば、日本の財閥系企業は今、現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義の下僕となって世界に原発を敷設する役目を引き受けつつある。が、これがワナだとすればどうなるか。局面が変われば、大東亜戦争の戦争賠償金など比較にならない莫大な損害賠償を課せられる可能性が強い。会社もろとも粉塵に帰することが予見される。一時は稼ぐが、結果的に元も子もなくすであろう。これが長年の養豚政策の果てに待ち受けるものである。日本の財閥系企業は今、そういう仕掛けられたワナの道に誘い込まれつつあり、近い将来泥沼の中でのたうち回ることになるだろう。それは、明治維新以来の好ネオ・シオニズム政策に悪乗りした当然のツケかも知れない。

 日本の財閥系企業が自滅するのは勝手である。勝手で済まないのは、日本列島内に米軍基地と同様に原発をあちこちに敷設され、それが攻撃の目標になり、あるいはそれとも関係なく自然劣化し、いずれにせよ大気汚染、地下水汚染、土壌汚染に至り、日本人民大衆が壊死し、生き残った者も国土を離れねばならない時の恐怖である。さしもの豊葦原の瑞穂の山紫水明の国もこれでお仕舞いにさせられてしまう。我々は、原発政策が科学技術の必然的発展として受け止めてはならない。現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義の飽くことなき金儲け主義と日本撲滅政策とが合体した仕掛けられたワナとして受け止めなくてはならない。我々は、このことを真剣に考えなければならない。ついでに誰が旗を振ってきたのかも見定めねばならない。

 それらを経て、れんだいこは、太陽光エネルギー政策に真剣に取り組むべきであると提言したい。水力、風力、地熱、潮力、火山灰土その他いろいろ考えられるが、考えられる研究を進めるべきであり、その中でも太陽光エネルギーの効率的開発こそ一番安上がりで環境適合するのではないかと思っている。れんだいこは科学者ではないので詳しくは述べられないが、思想哲学上はそう推断できる。

 もとへ。中越沖地震に伴う柏崎原発事故の教訓から学ぶべきことはこういうことであり、「原発から脱兎の如く撤退せよ」と云うことはあっても、袴田の如くな「核エネルギーの利用は不可欠」なる論を振り回すことではない。それは恐ろしいほどの知の貧困であり、体制御用化理論である。袴田はそれを、2007.8.19日付け産経新聞正論の「マスコミと電力会社は悪循環断て」で安上がりの知を好む言論士であることを自己暴露した。我が国のいわゆる知識人の知のレベルを示した。これ以上責めるのは酷なので後を控える。

 2007.7.19日 れんだいこ拝
-----------------------------
れんだいこ 人生学院
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/

 次へ  前へ


  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ      HOME > 原発 劣化ウラン フッ素4掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。