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2007-07-30 12:33:20
東電 地震データと設計値について/阪上 武(福島老朽原発を考える会) [社会]
東電が地下基礎マットの観測値と設計値を公表しました。
設計値について、おっしゃるように273ガルだったり167ガルだったりと号機ごと
に値が違います。それにS2の450ガルに比べて値が小さくなっています。
このあたり不思議に思い、公表直後に発電所に電話をしました。受付から広報に回され
、広報がまた誰かに聞いて折り返しという感じで、対応は丁寧なのですがばたばたして
いてなかなか要領は得なかったのですが、どうやら
入力値は450ガルのS2で間違いない。それの建屋での応答値が273ガルだったり
167ガルだったりする。
ということのようです。
柏崎刈羽原発の場合、解放基盤表面は、マイナス300m位です。ここに450ガルの
S2を入力するのですが、実際には、マイナス40mの建屋の基礎下まで増幅(減衰)
させた波を、質点とばねの建屋のモデルに入力して各階の応答値を算出するという手順
だと思います。それの地下5階部分の応答加速度の最大値が公表された設計値で、これ
を同じ場所で観測された観測値と比較しているのだと思います。号機ごとに値が違うの
は、建屋のモデルの違いかと思いますが、このあたりは確認が必要です。
以下も参考にしてください。
http://fukurou.txt-nifty.com/jisin/2007/07/post_6331.html
http://fukurou.txt-nifty.com/jisin/
7月25日の東電本社交渉で、西田氏は、設計値が450ガルを大きく下回るのは、マ
イナス300mから建屋基礎までの間で減衰するからだと説明していましたが、申請書
や東電社員が中越沖地震について分析したものを原子力学会誌に投稿したなど文書を読
むと、ここの地盤は変わらないかやや増幅であり、その説明は当たっていないと思いま
す。25日は、当初、地震関係にくわしい社員が同席の予定でしたが、おそらくクレー
ン問題で国によばれたようで、くわしいものは誰もいませんでした。次回は詳しいもの
を出すように要求しています。
地震データの喪失については、どこにどれだけの地震計があって、どのデータが失われ
たのかを聞きました。詳細は以下にまとめました。
http://fukurou.txt-nifty.com/jisin/2007/07/post_80a3.html
http://fukurou.txt-nifty.com/jisin/
加速度の最大値については、97台すべてのデータがある。地震波形については、63
台分が失われた。余震については、97台すべてのデータがあるとのことです。
25日の交渉では、地下5階だけでなく、他の階や屋上のデータも出せということにな
り、西田氏に電話をかけさせたのですが、分析結果をまとめてから出すとして、その場
での回答を拒否しました。
地震動は、建屋に入ると上に行くほど増幅します。女川原発で観測した宮城県沖の地震
では、基礎230ガル、1階365ガル、燃料プール803、屋上1442ガル、(2
号機の例)といった数値ですから、柏崎刈羽の燃料プールはすさまじい揺れだったので
はないでしょうか。
阪上 武(福島老朽原発を考える会)
薔薇、または陽だまりの猫
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/dd7e35bd9e386b669ed4a6d81897492b
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