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柏崎刈羽原発の揺れ、想定の2.5倍…最大2058ガル
特集中越沖地震
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070730i315.htm?from=main3
新潟県中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原子力発電所内のほとんどの建物で、設計時の最大想定値を大きく上回る揺れを観測したことが30日、東電が発表した解析結果で分かった。
3号機のタービン建屋では、最大加速度2058ガルという最大級の揺れを記録していた。原子炉圧力容器など最重要機器の破損は確認されていないが、稼働再開に向け想定の上方修正を迫られるのは必至だ。
柏崎刈羽原発の建物や敷地内には97台の地震計が設置されている。東電によると、最大680ガルを記録した原子炉本体のある原子炉建屋だけでなく、ほとんどの建物での揺れが、想定を上回った。3号機タービン建屋1階で観測された東西方向の2058ガルは、想定値(834ガル)の約2・5倍。東電は「原発でこれほどの揺れが観測されたのは、恐らく初めて」という。
新型の地震計33台では、地震波の波形データも得られた。これに基づき、各原子炉建屋での揺れを詳細に解析したところ、建屋内の機器などほとんどすべての構造物の揺れが、想定を上回ったことも判明した。
原子炉の圧力容器や、緊急炉心冷却装置などの最重要機器は、設計強度に余裕を持たせてあるため、想定を大きく上回る揺れにも耐えられる構造になっている。また、分析の結果、強い揺れをもたらした地震波が、1〜7号機とも、周期0・5〜1秒の間に集中しており、原子炉が共振しやすい周期はもっと短いため、原子炉本体の被害が避けられた可能性もある。
東京大学地震研究所の纐纈一起(こうけつかずき)教授は、2058ガルの揺れについて「周辺地域の活断層評価が十分でなく、未知の活断層による揺れの予測が甘かったと言わざるをえない」と話している。
(2007年7月30日23時9分 読売新聞)
柏崎刈羽原子力発電所における平成19年新潟県中越沖地震時に取得された地震観測データの分析に係る報告(第一報)について
http://www.tepco.co.jp/cc/press/07073006-j.html
平成19年7月30日
東京電力株式会社
当社は、平成19年7月16日に発生した新潟県中越沖地震を踏まえ、経済産業
省原子力安全・保安院から同日受領した指示文書*に基づき、地震観測データ
に関する調査を行ってまいりましたが、今回の地震の本震時に取得された地震
観測データの分析について、これまでの調査結果を取りまとめた報告書(第一
報)を作成し、本日、経済産業省原子力安全・保安院に提出いたしましたので、
お知らせいたします。
【経済産業省原子力安全・保安院の指示事項について】
1.今回の地震時に取得された地震観測データの分析
2.今回の地震に対する安全上重要な設備の耐震安全性の確認
当社は、今後引き続き、得られている余震データの記録の収集、整理を行う
とともに、収集、整理した観測記録を用いて、地震観測データの分析、安全上
重要な設備の耐震安全性の確認を実施していくこととしております。
以 上
添付資料
○別紙
柏崎刈羽原子力発電所における平成19年新潟県中越沖地震時に取得され
た地震観測データの分析に係る報告(第一報)概要(PDF 111KB)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu07_j/images/070730c.pdf
*指示文書
柏崎刈羽原子力発電所における平成19年新潟県中越沖地震時に取得された
地震観測データの分析及び耐震安全性への影響評価について
(平成19年7月16日)
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