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http://jcphata.blog26.fc2.com/blog-entry-688.html から転載。
お粗末な原発についての知識(^^;
16日付「高知新聞」26面「所感雑感」に「放射性廃棄物の処分」と題する近森邦英高知大学名誉教授の文章が載っていた。じつはそのときは読んでいなかったのだが、ある方からお教えいただいたのだった。
読んでみてビックリ。
お粗末な原発に対する知識に唖然とした。
農学博士だから、原発は専門外かも知れないが、
少し勉強すればこんな文章は書かないだろう。
長くなるが、引用する。
----(引用開始)----
「高レベル放射性廃棄物最終処分場」施設について考えることがある。
安芸郡東洋町の田嶋裕起町長が独断で調査申請を行ったことに対し、多くの地元住民や近隣自治体の議会や首長等が抗議している。
放射性廃棄物の危険性は、その影響が長期にわたることから将来の世代に対する悪影響を考慮しなければならない。従って、隣接する室戸市の市長や北川村の村長らが、この身近な地域への処分場建設に反対する気持ちは十分理解でき賛同するものである。
しかし、このような処分場が必要とされる理由と設置を拒否した場合の結果を併せ考えると、単純に反対するだけでは済まされないことが分かる。
放射性廃棄物のほとんどは原子力発電によるものであり、我々はそのおかげで自由に電力を利用できている。
原子力発電がわが国の電力やエネルギーに占める割合は、自由に利用できるインターネット上の百科事典「Wikipedia」によれば、二〇〇四年において定格最大出力電力の約30%、電力量の約50%、一次エネルギーの約15%である。
これに伴い大量に発生する放射性廃棄物は当然、何らかの方法で処分しなければならない。処分場の引き受け手が見つからなければ原子力発電は停止せざるを得ない。このような事態に至らないように、政府が補助金を餌に財政状況の厳しい自治体に最終処分施設を確保しようとするので東洋町のような問題が起こるのである。
問題を解決するためには放射性廃棄物を減らすことが最も有効であることは明らかである。
しかし、放射性廃棄物を減少させるためには原子力発電量を抑えなければならない。原子力に代わるエネルギー源が確保されない限り原子力発電量の減少は我々が使用できる総電力量の減少に繋がり、ひいては我々の生活レベルの低下に繋がるであろう。
仮に原子力発電量を少々減したとしても、原子力発電を続ける限り放射性廃棄物が排出され続けることには変わりなく、今後も処分場を増やさなければならないことは明らかである。
処分場設置に反対することは容易であり非難される心配もない。しかし、事は我々の生活レベルに関わることである。
人の上に立つ首長や議員は、正面切って反対するのであれば、その明確な反対理由と原子力に変わるエネルギーをどう確保するかも含めた対案を表明すべきであろう。
対案の例として、設置場所の選定や他の種々の自然エネルギーの利用がある。しかし、後者は結局、補助的役割しか果たしえないことは明らかであろう。
大衆受けを疑われるようなパフォーマンスではなく、我々が利用するエネルギーの将来を見据えた現実的ビジョンを示してほしい。
-----(引用終了)-----
まず、高レベル放射性廃棄物と放射性廃棄物の区別がついていない。
「高レベル放射性廃棄物」とは、原発の使用済み核燃料から残ったウラン235やプルトニウムを抽出する過程で出てくるもので、「放射性廃棄物」一般ではない。
もう少し努力して、Wikipediaで引けば、「放射性廃棄物」については、次のような記述があったものを残念である。
「これらは主に、原子力発電所および核燃料製造施設、核兵器関連施設などの、核関連施設または同位体を使用する実験施設や病院の検査部門から出るX線源の廃棄等で排出される」
いま問題になっている「高レベル放射性廃棄物」が出てくるのは、核燃料再処理をおこなっているフランスや日本などであって、原発保有国固有の問題ではない。
次に原発の電力にしめる問題についてである。
近森教授のしめしたデータによると、
原子力発電を止めると経済活動や生活がたいへんになるかのようだが、ここにはトリックがある。
一つは、原発はほかの方法と違って出力の調整ができない。
24時間フル運転の状態でなければならない。
そこで出るムダな電力もデータとして加算されている。
もう一つは、原発が出力調整できないために、
火力、水力は能力の半分しかつかっていない。
その上でのデータだということだ。
したがって、日本の全原発を停めても
いまのレベルの生活にはほとんど支障はない。
ところが、こうした事実を隠して
「原発に反対するものは電気を使うな」という
恫喝がまことしやかに流される。
近森教授の意見もそのレベル(最も稚拙な部類にはいるが)である。
それと、火力にしろ、電力にしろ環境に対する負荷はたかい。
いまの生活レベル、生産レベルもそろそろ見直すべきではないか。
将来の世代や地球環境に多大な負荷をかけて
「いまさえよければいい」ではダメだろう。
われわれは動物ではないのだから…。
そして、その見直しは、必要以上に贅沢している
上流階級からはじめるべきであることは言うまでもない。
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