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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071021-00000007-gen-ent
81年、デビュー曲「お父さん」がいきなり大ヒットしたときは、ザ・ピーナッツ、こまどり姉妹に続く双子歌手と期待された。実際、民謡で鍛えた歌唱力は他の同世代のアイドル歌手たちを圧倒した。「裕子と弥生」の2人だ。しかし、残念ながら「お父さん」を超える曲は出せず、次第に表舞台から消えていった。今どうしているのか。
「ワタシたちが歌手になった最大の目的は、両親に家を建ててあげたい！ ってことなんですけど、働いても働いても、いまだに夢が実現しないんですよぉ。で、去年、86歳の父が肺気腫を患ったのを機に、81歳の母と2人を故郷の岩手県の花巻から東京に呼んで、一緒に生活を始めました。たとえ借家住まいでも、親子で暮らせるっていいですね。ホント、夢がかなった気分です」
JR新橋駅に近いホテルの喫茶室で会った「裕子と弥生」の2人、まずは弥生さんが口を開いた。おそろいの花柄のワンピースに白い帽子姿。小柄だけに、なんだか2つの人形と話している気分だ。
「弥生が姉、裕子が妹と芸名とは反対なんです。ワタシたち、いつも一緒でしょ。だから、10年くらい前、“夫婦みたい”って互いに嫌気が差して、2年間、別居生活を送ったことがあるんです。そうしたら、一卵性双生児なのに、顔つきが違ってきた。これじゃ商売に差し支えると、また2人で暮らし始めたら、だんだん元みたいに同じ顔に戻った。不思議ですねぇ」（裕子さん）
とはいうものの、しゃべり口調は弥生さんはしゃきしゃき、裕子さんは控えめでしとやかだとか。
さて、81年、NHKののど自慢でグランドチャンピオンになった2人は千昌夫にスカウトされ、上京。デビュー曲「お父さん」は日本レコード大賞、日本歌謡大賞など9つの新人賞を獲得した。
「同じ年にデビューしてまだ活躍してるのはマッチさんに島田歌穂さん、それにワタシたちぐらいかな、ハハハ」（弥生さん）
「お父さん」以降、20曲以上リリースした。だが、それを超えるヒットはなかった。
「今の時代、やっぱり演歌系の曲は難しいんです。でも、民謡、三味線、和太鼓、日本舞踊といろんな分野をこなせる歌手はそうはいない。あと、ワタシたちには“双子歌手”ってそんじょそこらにはない強みがある。まだまだあきらめてませんよ。ザ・ピーナッツさんやこまどり姉妹さんのカバー曲も出してみたいし、ロックにも挑戦したい。やりたいことが山ほどあって、困っちゃう」（裕子さん）
もちろん、ともに独身。
「弥生はアンコ形が好みだからお相撲さんと、裕子はフツーの庶民的な男性と恋愛して結婚する、なんて夢を描いたこともあるんですよ。だけど、いつも一緒にいて寂しくない、というのがネックになって実現しない。ここまできたら、焦らない。2人でシルバー結婚を目指そうって話し合っているんです」（裕子さん）
地下鉄東西線南行徳駅前の「カラオケ歌広場」でカラオケ教室を開いている。
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