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□【戦争】アフガン拉致：韓国外相メモ「8+6+9」の意味とは [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070727000024
記事入力 : 2007/07/27 10:00:29
アフガン拉致：韓国外相メモ「8+6+9」の意味とは
アフガニスタンで拉致された韓国人23人のうち、すでに殺害されたペ・ヒョンギュ牧師を除く22人はどのように過ごしているのだろうか。
韓国政府当局者は事件発生当初から「人質たちの状況については確認できない」として固く口を閉ざしてきた。しかし25日には8人の人質が解放されそうになったが、再び連れ去られたことが確認され、拉致の実態が少しずつ明らかになりつつある。
大統領府の千皓宣（チョン・ホソン）報道官は26日、「韓国人がいくつかのグループに別々に捕らえられていると聞いている。それぞれのグループの性格や目的は一致しないようだ」と述べ、宋旻淳（ソン・ミンスン）外交部長官も「武装グループの性格は統一されたものではないし、整理されているとみるのも困難」と述べた。
政府関係者たちの発言はより具体的だ。韓国人拉致被害者たちは8人と6人、9人など三つのグループに分けて捕らえられているというのだ。これは宋長官が25日に金章洙（キム・ジャンス）国防長官に手渡したメモに記載されていた8+6+9という数字とも一致する。宋長官は8と6の下に「金」、9の下に「強硬」と書き残した。
しかし25日に拉致被害者の一人であるイム・ヒョンジュさんはCBSとのインタビューで、女性たちは全員がいっしょにいると述べ、二つのグループに分けられていることを示唆した。この違いはどこから来るのかはっきりしない。
アフガニスタン政府が現在8人と6人を捕らえているグループとは身代金交渉を行っていることが分かっている。このグループもタリバンの一部だが、身代金を受け取れば解放する考えのようだ。問題は9人を捕らえているグループだ。このグループは強硬派であり金銭よりもタリバン捕虜との引き換えを優先的に考えている。韓国政府のある当局者はペ牧師を殺害したのもこのグループであるとみている。
拉致事件発生から5日たった23日の時点で、韓国政府が「拉致を実行したグループからの要求はまだ確認されていない」と明らかにしたのもグループごとに異なる条件を提示しているからだ。タリバンのアマディ報道官は何度も登場しているが、「8人ずつの引き換え」はタリバン司令官のアブドラが、「最高司令官を釈放者リストに加えよ」という条件はタリバンのアブ・マンソールが命じているというのがその例だ。
そのため韓国政府やアフガニスタン政府も「全員の早期一括解放」という初期の目標を修正するしかない状況だったようだ。アフガニスタン政府はその後それぞれのグループと交渉を行ってきたし、25日には一時8人の解放に合意していたが、実際には解放されなかった。
韓国人拉致被害者の安全について、最も問題となるのは9人を捕らえているタリバン強硬派との交渉になりそうだ。現在22人の誰がどこのグループに捕らえられているのかは韓国政府も把握できていないという。
宋長官は拉致被害者たちの状況について、「1週間が過ぎて健康に問題が出ている可能性もある。医薬品が足りないことも考えられるので、それらを手渡すことができるよう連絡を試みている」と明らかにした。
任敏赫（イム・ミンヒョク）記者
【ニュース特集】アフガニスタン韓国人拉致事件
朝鮮日報／朝鮮日報JNS
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