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□冥王星 新カテゴリー「太陽系外縁天体」に含まれる [アメーバニュース]
http://news.ameba.jp/2007/07/6044.php
冥王星 新カテゴリー「太陽系外縁天体」に含まれる
7月26日 13時44分
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冥王星は太陽系の惑星に当てはまらないと国際天文学連合(IAU)で決議されて約1年がたつ。教科書や辞書の記述も変わってきているなか、日本学術会議物理学委員会は、今年4月9日と6月21日に報告書を出し、日本国内での冥王星の扱いについて示した。7月には出版社などを対象とした説明会も催し、新しい考え方の浸透をはかっている。
冥王星は1930年に発見され、長い間太陽系第9の惑星とされてきた。しかし、観測技術の進歩により、1992年以降、冥王星の軌道より遠くにも多くの天体があることが確認された。これらは、太陽系外縁天体やTNOなどと呼ばれ、中には冥王星より大きな天体エリスも発見された。これらのことから、どこまでを惑星にするかについて近年話題となっていた。
そこでIAUは昨年8月、太陽系の惑星の定義を初めて行い、それに当てはまる水星から海王星までの8個を惑星とした。
その際、冥王星は惑星ではなく、dwarf planetという新しく提案されたカテゴリーの一つに分類された。dwarf planetには、冥王星のほかに、エリスと火星と木星の間の小惑星帯にあるケレスが含まれている。日本では当初「矮(わい)惑星」と仮訳されていたが、今回、「準惑星」の名称が正式に示された。
ただし、「準惑星」について、日本学術会議は、定義に検討の余地が指摘されていること、エリス・ケレス・冥王星という性質の違う天体がひとくくりにされていること、高校までの学校教育のレベルを超えることなどを理由に「学校教育をはじめ社会一般においては、この用語・概念を積極的に使用することは推奨しない」としている。
新しい太陽系像について説明する際には、冥王星を初めとする海王星よりも遠い天体の総称として「太陽系外縁天体」を、そのうち特に大きな天体(現在は冥王星とエリス)には「冥王星型天体」という新しいカテゴリーを用いることを奨励している。今後、理科の教科書や辞書、新聞などにはこれらの語が用いられる見込みだ。