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サウジアラビアのガワール大油田等の発見までは石油は貴重な資源であり産業・軍事向け燃料や石油化学向け原料として高価な存在であった。
ところが原油が廉価になり先進国のモータリゼーションが進展し、石油浪費社会になってしまった。物資輸送も内陸ではトラック輸送に切り替わってしまった。
かっての日本では河川水運が盛んで大河川流域ではそれによって栄えた町もある。関東では、神田川・江戸川等を遡上して高崎市近郊の倉ケ野まで水運が開けていた。
大阪は水の都と言われるくらい縦横に水路があり至る所に船着き場があった。琵琶湖・淀川、瀬戸内海経由で諸国の産物が集積され、また搬出された。
北九州では筑豊炭田の石炭は遠賀川を下って運ばれ北九州工業地帯のエネルギー源となっていた。
水運利用は、スローではあるが、大量に運搬でき、省エネルギーである。水流・潮汐、風力の自然エネルギーも利用できる。
今の通常国会では揮発油税の暫定税率が一つの焦点になっている。自公政権は道路工事に関わる建設業や地方の圧力に沿って、農地や山林をつぶして旧態依然として不要な道路を作ろうとしている。都市部を除き、日本国中休耕田や耕作放棄地であり土地収用に関しては手間暇がかからないからだ。―食糧自給率40%にもかかわらず。野党も「ガソリン国会」などと言って国会論戦を矮小化しようとしている。
今の国会の先生方は最長6年で失業の危機に陥るから目先のことしか考えない。公務員は一応身分が保障されている。国土交通省は迫り来る石油窮乏時代に備え30年、50年先を見据えて運河の開鑿等、河川水運のためのインフラ整備を企画したらどうだろうか。
参考「揮発油税の暫定税率について考える」 ―在野のアナリスト氏 2008.01.19
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/2008-01.html#20080119