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(回答先: 白人への不当な逆差別であることもある! 投稿者 空也 日時 2008 年 1 月 04 日 00:56:37)
レス、ありがとうございました。
異民族問題、異民族コミュニケーション問題というのは本当に難しいものです。ただ私が「ステレオタイプ的に見てはいけない」と書いたのは、異民族に対する不当な差別や植民地主義を押し付ける為政者を憎んでも、一般の人々を憎んではならないということを言いたかったためです。
異文化に接触した際に引き起こされる心理状態には、大雑把に言うと5段階あり、時間のかかり方も諸条件によって、個人差が大きいといわれています。
1.接触ー文化的差異が好奇心をそそり、興奮し感激する。
2.崩壊ー文化的差異が圧倒的、対照的に見え、混乱、戸惑い、喪失感、無気力、孤立、さびしさを感じるようになる。
3.再統合ー文化的差異を認めなく、怒り、神経過敏、不安、フラストレーションを感じ、独断的、排外的になる。
4.自律ー文化的差異と共通点を正当と認め、落ち着き、穏やかで、リラックスし、共感的になる。
5.文化的差異と共通点を評価し,元の豊かな感情を取り戻し,創造的、自己実現的になる。社会的、心理的、文化的差異を受け入れ、楽しむことができるようになる。
「逆差別問題」について、よくあげられる例としてアフォーマティブ・アクションの問題があります。例えばカリフォルニア大学デービス校医学部を受験した白人学生が、自分より得点が低かった黒人学生が入学できて、自分ができなかったのは「逆差別」といって訴訟を起こした問題があります。「アフォーマティブ・アクション」の肯定的な面と否定的な面についてはここでは取り上げませんが、他にも日本国内で似たようなことがあるかもしれない、とは思います。
だからこそ無知による無理解をなくすことからまずはじめるということが大切ではないか、と思い書いた次第です。