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(回答先: Re: 副島教授の「ポピュリズム」の定義は「世界基準」でないと思う 投稿者 仁王像 日時 2007 年 12 月 26 日 20:25:50)
仁王像さん、こんにちは、初めまして。
件の副島隆彦氏の言説については、リバタリアニズムにたいする興味に発してそのHPや“学問道場”をロムしたり、氏の著作を何点か読んでみたりするなどして関心を持っていました。けれども、氏のリバタリアニズムに関する考察が何やら尻切れトンボの様相を呈して来たあたりから、しばらく等閑視していた昨今です。
ところで、リバタリアンにカテゴライズされる政治主体が持ち得る政治思想(イデオロギー)のベクトルを象限化したものにノーラン・チャートがありますが、それを参考にするならば副島氏が措定しているポピュリストとは草の根民衆主義者もしくは大衆重視主義者と云ったものになるのではないでしょうか。また、副島氏が称揚する米国の政治家ヒューイ・ロングがリバタリアンであったかどうかは断定できませんが、彼は少なくとも民衆を政治のドライビング・フォースとして際立たせたことは事実でしょうし、その限りにおいてポピュリストと呼んでもよいのかも知れません。
しかしながら、ヒューイ・ロングの例にもあったようにポピュリズムがファシズム的な政体に回収されていく可能性のあることや、そうした問題をどう解決するべきかについての考察(システム論)が提示されて来ないことが、副島氏の言説に懐いている仁王像さんの疑念の核心部分になっているのではないかと想っています。
また、会いましょう。