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アベシンゾーが愚かで劣っているのは、「戦後レジーム」を専ら左派的なものに(狭く)限定し、左派的なものを排除すればそれ以前の「国家体制」が復元される、と容易く思い込んでいたことでしょう。 上述の如く、左右は同一のもの(アメリカ支配)の違う側面に過ぎず、片側(左翼)を破壊すれば、政治力学的にもう一方(右翼)も劣化し、アメリカ支配の弱体化を招来することになるのです。 アメリカは安部政権に極めて冷ややかでしたが、当たり前の話でしょう。 「戦後レジームのチェンジ」というのは、政治的には「アメリカ支配」からの離脱を宣言した事にも等しいのですから。 それを分かった上で自覚的に言ってるのか?それとも国際政治に無知で鈍感、単なる独り善がりだったのか?
本人も含めて、殆どの人は前者とは思っていないでしょう。 唐突な政権投げ出しは「欧州情勢は不可解」と言って政権を投げ出した平沼騏一郎を想い起させますが、アベシンゾーの方が遥かに深刻なのは、同様のセリフを吐くとしたら「極東情勢は不可解」ということになるからです。 つまり、自分たちの周りの事すら(ついでに、自分がどういう立場に在るのかも)分かっていない。 貴方(達)がアベを嗤うことが出来ないのは、目クソ鼻クソ、どちらにしても国際政治というものが全く理解の外にあるからです。
それが鮮明な形で露呈したのが「従軍慰安婦問題」でしょう。 この問題は「歴史認識」とか「戦後処理」の問題では断じてなく、優れて政治的な、言うならば現在の「国際政治の問題」なのです。