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ローンの焦げ付きとウオール街上での(金銭的な)流血さわぎ11月13日、BBCニュースより
http://www.asyura2.com/07/dispute27/msg/114.html
投稿者 まとおせ 日時 2007 年 11 月 15 日 14:26:24: Me4k2P.uy0AaY
 

この記事の終わりの二章を引用して私のコメントを入れます。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/7086909.stm


なぜ、金融業界は大間違いをしてしまったのか?
Why did the financial sector get it so wrong?


しかし、なぜ銀行、不動産ローン市場はサブプライム問題のスケールの大きさを認識するまで、これほどまで長い時間がかかったのか?

主な理由として、新しい「抵当システム(抵当権の証券化)」は
借り手と貸し手の関係をなくしてしまった。

金融機関は自ら所有した債権が(それは人々が買った証券のことだが)、
いかに危険であるか、ほとんど調査しなかった。

それら金融機関は、(自ら調査することなく)自分たちが買おうとしている複雑な抵当証券の投資価値の評価を「格付け機関」の評価に頼った。

しかし格付け機関は、ストレス状況下、つまり、下降しつつある不動産価格のなかで、どうこれらの証券の価値(が下落するか)を評価していいか分からなかった。

さらに、たいていの年金フォンドは、四ヶ月ごとにいいリターンを望むべく
複数のフォンドマネージャーを競争させている。
だから、フォンドマネージャーは、「表向きは」安全、しかも高配当のこれら証券をより多く買おうとした。

Hermesで、年金フォンドビジネスをしているDavid Pitt-Watsonによれば、
年金フォンド側は、彼らが買おうとしているものについて、および銀行のやり方についての疑義を解明する権利を十分行使できなかった、としている。

現在のローンに関するシステムは貸し手に用心深く「ことにあたる」を促すような業務上の動機を与えない。

間違ったインセンティブ

家の購入希望者が、街角の銀行へ行って、ローンを引き出す次代は終わった。
システムが崩壊して、非個人的になっている。

家の所有者が支払いに困っても、どこに出向いていいかわからない。

それに付け加えて、新しいシステム(抵当の証券化)は、サブプライムのローンを申し込みあった場合、しっかりした審査がなされたのかを確認する業務上の動機に欠ける。

つまり、抵当を与える、そしてそれを(証券化して)売る銀行は、ローンが焦げ付こうが、あまり興味がない。
銀行は、抵当(証券)を売るさいに、手数料をもらってるし、利息受け取り業務の代行手数料も入るし、もし差し押さえにでもなれば、別の手数料が入る。

それらの抵当証券を売る銀行は、抵当のために、自身の金を差し出しているのではない。銀行は、いまや、自分の手持ちの職員を使って、借り手の収入を、あるいは、抵当を与える家屋の評価をしない。

そうではなく、その証券を、さらにもっと多くの証券を売るためにブローカーのところに、以前より足繁く通う。

ブローカ、および不動産鑑定士を規制する規則が不十分であるという証拠がある。

潜在的なお客の収入をチェックすることも仕事の一部であるブローカーおよび
家屋価値を評価する鑑定士は、顧客の収入、不動産の価値を、さばを読んで、高めの数字を出し始めている。

そうすれば、彼ら手にする手数料が高くなるからだ。

後は、取引を規制する将来の法律の展望と続く(訳しません)

私のコメント>

世界の金融市場では、アメリカの住宅着工数、キャタピラーなぞの住宅関連業界の利益の発表に反応して、株が上下したりしている。

この記事から判断すると、しかし世界金融市場の成り行きを左右させる業界を一皮向けば、手数料目当ての、無責任業界。

客の支払能力の有無は二の次、サインを貰えば、後は野となれ山となれ。
客が支払不能になっても、泣くのは、証券所持者、銀行ではない。

すべてが、匿名化して、無機質化している。

受け売りですが、
アメリカの銀行業界は、US経済全体のあらゆる利潤の30パーセントを占めている。
ハウジング業界のスランプははUS経済成長を1から1.5パーセント落として、2.5パーセントに鈍化させるようだ。

そして、その業界から生まれる抵当証券が、世界中の機関投資家によって買われる。

少し悪寒がする。

蛇足だが、
ゴールドマンサックスのボーナス額は、ここに書いてある。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1011794565

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