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大連立・小沢騒動の効果 2007/11/06 http://www.news.janjan.jp/government/0711/0711055191/1.php
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小沢さんには、総選挙まで我慢していただきたかった。正面から自民党を寄り倒してほしかった。そういう気持ちは今でも変わりません。
そういう多くの人の期待を背に受けて民主党が勝ったことがわからないわけがない。しかし、それがわかった上での「悩んだ末」の行動だと私は思います。
しかし、そうはいっても今回の行動は誤解を招きやすい。ある程度のプロにはわかっても一般有権者にはわかりにくいし、それでは民主主義政治の理想からは外れると思います。
また、民主党提出の法案が成立するめどはないといいますがすくなくとも庶民から見れば「改悪」は防げているわけです。
しかし一方で、以下のような「政治的効果」が今回の騒ぎにはあると思います。
1.自民党総裁が国連決議の枠内に海外派兵を留めてもよいと表明したこと=ネオコンの終焉。
言い換えれば福田総裁は「日本はアメリカに隷属しなくても日米関係は大丈夫」 と公言したのです。左翼の方々から見れば甚だ不十分である。しかしアメリカに追随し、なし崩し的に海外に派兵しまくる現状からはアメリカ追従が後退しました。はっきり申し上げれば、1997年の日米新ガイドライン以前に逆戻りしたのです。
2.党内が小沢さん以外は正面からの政権交代論で固まった。
民主党は、党内一部若手議員に浮かれムードがありました。自民党議員と仲良くしてひんしゅくをかった人もいます。「総選挙は厳しい」という小沢さんの発言は、「民主党は政権担当能力なし」と報道するマスコミへの皮肉とともに、浮かれていた一部若手への引き締めの狙いもあったのではないか?
最近は政治的には民主党に近い位置にいる私も、一部若手議員には参院選の後とくに、浮わついたものを感じ危惧していました。民主党の政策を支持し、自分を通してくれた有権者への恩を忘れたような雰囲気をかもし出している(悪意はない、むしろ純真なのですがデリカシーが不足してか)人に、苦言を呈したこともあります。やはり 泥臭いことを逃げてはいけない。そういう警告でしょう(むろん、小沢さんご本人も、ともすれば説明不足な印象をかもし出してしまう面が否定できませんが)。
だから、民主党分裂を自民党が期待しているような報道もされているが、それは違うし賢い自民党の人がそれを本気で期待するはずがない。
むしろ前原さんら「ネオコン」とされてきた人も小沢さんに憤激し、役員会で「連立拒否」をしたのです。この政治的効果は前原さんらも縛るでしょう。
「なにくそ!小沢さんは「未熟だ」というけど私たちは正々堂々、政権交代へ地道な努力をするぞ!小沢さんを見返してやる」と若手議員らが思えば、小沢さんにとり、しめたものです。小沢さんは若手に結果として、奮起を促したのです。
3.マスコミのうそを暴いたこと
小沢さんが党首会談を持ちかけた、小沢さんが連立を仕掛けたなどという報道。これに対して「取材を受けたことはないし、取材の申しでもなかった」と怒りをあらわにしました。マスコミがいかに権力へのチェック機能を忘れ、いかに政府よりか、いや捏造さえ辞さないかという危険な状況を強烈にアピールしました。
さて、小沢さんは名誉や権力ではなく「政策」実現にこだわる人です。
自分が「悪者」になっても、総理大臣になれなくても、政策が実現され、国民が幸せになれば良いというのが信条ではないかとおもいます。それは時として、「怖そう」というマイナスイメージになり残念です。
一見自爆に見える今回のことも自爆ではないのではないか?
今は民主党にダメージが大きいように見えるがむしろ、1は自民党を長期に追い込むと思います。「今までの軍事・経済両面での対米従属化はなんだったのか?」ということになるからです。
2は、民主党内を引き締めます。民主党の真価がこれからとわれます。
小沢さんの行動は「劇薬」です。私は本来好きではない。正面から正々堂々が理想だとは思う。
しかしマスコミの状況、また、ときとして、政治的若さ(プラス面も多くありますが)がゆえに浮つきやすい党内一部幹部の状況など、複雑なファクターを考えれば、小沢さんの行動もばっさり切り捨てることは私にはできません。だから、私の内部でも、悩んでいるところです。が、できるだけ客観的に見た政治的効果は1−3である。これが私の見解です。
小沢続投説も言う人はいますが、いずれにせよ、民主党は参院選で受けた国民の期待を無にしないため、党内で大いに議論し、その上で(当然、自民党をより倒しつつ)政策実現へ一丸となっていくべきだとおもいます。
(さとうしゅういち)
◇
関連リンク:
・【ネット中継】小沢代表緊急記者会見 16:00頃〜(民主党)
※会見の模様が映像で見られます。
関連記事:
・小沢一郎・民主党代表が辞意表明(会見全文)
・小沢一郎の決断―その道理と無理
・小沢一郎の策に溺れるのは、本人か国民か
・マスコミを強烈に批判、小沢さん辞任!
・大連立拒否、正解だった小沢さん
・小沢代表の「連立」勘違い暴走にご用心
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[31016] いやー、しかし
名前:滝本壽
日時:2007/11/08 18:54
小沢さんは、福田首相との「密室会談」の前に、ナベツネと会った。
ナベツネの「師匠」は
http://blog.goo.ne.jp/014822/e/683b7d5cb7ff5c8afe097500cc6b4754
http://www.f.waseda.jp/tarima/pressrelease.htm
という具合に「とてもアヤシイ」よね。
小沢さんが「国民のことを考えた」「日本のことを考えた」のか、あるいは、CIAの工作を受けたのか、過去には
http://www.usfl.com/Daily/News/06/07/0719_017.asp
ってなこともあったから、未来にならないと?だと思う。
[返信する]
[30966] 冷静かつ、正論と思います。
名前:川口愛子
日時:2007/11/06 17:48
言われる通り、小沢氏は泥をかぶってでも本物の政治家だと思います。悪者になろうが、今回の件は若手議員たちへの警告だったと思います。気を引き締めて次の選挙まで行かなくてはならないはずですが、どこか次回の選挙も我々が勝ったも同然のような振る舞いに「喝」を入れたかったのではないでしょうか・・・?
それは、党内にいる小沢氏自信が感じていたのでしょう。
そして今回の事・・・・。
唐突ではあったようですが、腹を決めて党内に「大連立の構想」を持って帰られたのだと思います。
今、国民を含めての政治に関わる人達は感情的になっています。
一番、冷静に国、国民の事を考えているのは小沢氏本人だと思います。
[返信する]