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離党期待 与党手ぐすね 『解散遠のいた』一転強気http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007110590070641.html
2007年11月5日 07時06分
自分が写るポスターの前を通り、記者会見に臨む民主党の小沢一郎代表=4日午後、東京・永田町の民主党本部で
与党は、小沢一郎民主党代表の辞任表明によって、参院選の大勝から続く民主党の攻勢が弱まるとみて、政局の主導権奪還に意欲を示している。「当面、衆院解散に追い込まれることはなくなった」との見方にとどまらず、小沢氏が民主党を飛び出し、参院の与野党逆転を解消する糸口がつかめるかもしれない、という期待感さえ出ている。 (渡辺隆治)
自民党の渡辺喜美行政改革担当相は四日夜、愛知県豊橋市で記者団に「民主党はチャンスをピンチにしてしまった。われわれは、ピンチをチャンスにしたい」と語った。
福田首相は「大連立」でねじれ国会の苦境を脱出しようとしたが、民主党は役員会で拒否を決めた。民主党内では、大連立に前向きな小沢氏に批判が集中した。これに着目した自民党は、民主党内の小沢不信を増幅させるため、小沢氏の「ほめ殺し」作戦に転換した。
自民党の伊吹文明幹事長は四日午前、大阪市での街頭演説で「小沢氏は現状では駄目だと自覚して党首会談に臨んだ。民主党議員の多くはそのことを理解していない」と指摘。大島理森国対委員長もNHK番組で「小沢氏は立派だ。首相と小沢氏が三度、計三時間話し合ったのは貴重だ」と強調した。
また、「大連立は小沢氏の方が持ち掛けた」との情報を盛んに流し、民主党内の分断を図った。
孤立した小沢氏は代表の辞任を決意。作戦が予想以上の効果を挙げた自民党の幹部は「この混乱で民主党の支持率は10ポイントぐらい下がるはずだ。当然、衆院解散を迫る勢いもなくなるだろう」とほくそ笑む。
与党は、今後の小沢氏の動向にも関心を寄せている。民主党内で孤立した小沢氏が、影響下の議員を引き連れて離党し、自公と連携すれば、参院で過半数を回復する芽が出てくる。
公明党幹部は「小沢氏は民主党に残るのか、出るのか。出るとすれば、何人連れてくるのか」と期待を膨らませる。自民党幹部は「誰が民主党から抜けて、どう取り込むかまで既に考えている」と明かす。
ただ、世論の批判は、唐突に密室で大連立を持ち出した福田首相にも向かっている。民主党に対する国民の信頼低下を対岸の火事と笑っている場合ではない。
(東京新聞)