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小沢代表、求心力にかげり 「連立の意思あった?」党内動揺も
11月3日0時10分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071103-00000900-san-pol
福田康夫首相は2日、民主党の小沢一郎代表との党首会談で連立政権協議を打診、民主党は役員会で協議して拒否したが、党内には「連立協議の打診をただちに断らず、持ち帰ってくること自体、小沢代表は大連立の気持ちを持っていたのではないか」(若手)との見方も広がっている。7月の参院選大勝を背景に、安倍、福田両政権と激しく対峙してきた民主党議員の間で、不信感から小沢氏の求心力にかげりが出そうだ。
小沢氏は同日夜の民主党役員会で、「首相から連立の提案があったので持ち帰った。やるとしたら政策協議からか」と提案した。前向きとも言える発言だったが、連立に賛成した役員は1人もいなかった。「国民に訴えてきた2大政党制を鮮明にすべきだ」などと慎重論、反対論が出て、首相と小沢氏の合作とも言える連立構想は一気についえた。
民主党幹部の1人は同日夜、「小沢代表はこれからめちゃくちゃにたたかれて、血みどろになるのではないか」と、心配顔で語った。
もともと民主党内は、小沢氏と首相の党首会談が行われてから、「首相を民主党が取る以外、大連立はありえない。福田首相が辞任するはずはない」(幹部)と否定的な意見が大勢だった。さらに「“社長”が勝手に連立合意したら、解任だ」(参院幹部)との声まであった。
鳩山由紀夫幹事長は2日夜、「大連立は、大政翼賛会的話で、国民の批判を受ける。とても党が持たない。われわれは自分たちの力で(民主党)政権をつくる」と強調した。これが党内の空気を反映した意見で、小沢氏が強引に連立に突き進めば、若手を中心に強い反発が出て、党が大混乱に陥るのは確実だった。
小沢氏や党執行部は、小沢氏自身が大連立に前向きだったことを認めてはいない。小沢氏支持グループの若手は「代表が話を持ち帰って諮ったのは当然だ。党内手続きを尊重した判断は正しい」と小沢氏を支持する。
だが、民主党内で小沢氏への信頼感が傷ついたのは否めない。今後、政局の展開次第では、重要な局面で党の結束にひびが入ることも予想される。
また、共産、社民、国民新の各野党との共闘にも悪影響が出かねない。社民党の又市征治幹事長は同日夜、「参院選で示された民意では、大連立などあり得ないし、衆院の小選挙区制度のもとでは無理なことだ」との談話を出した。
小沢氏とともに、福田首相も“連立未遂劇”を主導したことで求心力が弱まることも予想され、与野党両トップの求心力にかげりが出れば、政局は波乱含みの展開になりそうだ。