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いま、マスコミの報道は「大連立」の問題に集中している。各紙とも、党首会談において、あたかも大連立問題が話し合われたかのごとく報道している。なかには小沢民主党代表の方が、あたかも積極的だったかのごとき印象を与える記事すらある。
こうした身勝手な憶測にもとづく報道が民主党内に疑心暗鬼を生み出している。この点で、福田首相の側が、情報戦では得点を上げている。
小沢代表が大連立の推進者のように報道されることは、小沢代表にとってマイナスである。小沢代表はいままで政権交代を強く主張してきた。それが政権交代が実現する可能性のある衆院選を目の前にして「大連立」の主張者のように見られることは、小沢代表の信用を低下させる。二枚舌のように見られるからである。私は小沢代表が「政権交代」論者から「大連立」論者に変わったとは思わないが、大新聞が、あたかも小沢代表が「大連立」の仕掛け人のように報道すれば、民主党内は混乱する。これが、現に起きている。
福田政権、自公連立与党、マスコミが結託して小沢代表を窮地に陥れるために連携して、情報戦争を仕掛けている結果かもしれないが、それにしても、事実かどうかをはっきりさせないままの憶測報道は行き過ぎている。マスコミは、「大連立」報道を慎むべきである。いまは「大連立」の時期ではない。総選挙による政権交代の時である。マスコミは中立公平な立場を貫いてほしいと思う。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03815.HTML