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(回答先: 金大中氏拉致事件の真相 −それは日本人拉致事件の真相を解くカギ 投稿者 影の闇 日時 2007 年 10 月 24 日 20:44:26)
あなたは、タンシュエとアウンサンスチーなら、タンシュエを選び、朴正熙と金大中なら朴正熙を選ぶと解釈してよろしいかな?
で、朴正熙の誉め讃える言葉を紹介しておきます。
【1997年末の通貨危機以降、朴正熙の亡霊は「忘れられた季節」を後ろ盾に華やかによみがえった。朴正熙の棺桶の墓に、まともに釘を打てなかったせいだろうか。朴正熙の亡霊は「近代化の騎手」「孤独な革命家」「涙もろい超人」「秋の収穫前の食糧難をなくした強力な指導者」「下着を縫って着ていた清廉潔白な大統領」など、もろもろの華やかな修飾語をつけて生き返り、キョンシー(中国映画に出てくる幽霊)のように私たちの社会にふわふわと走り回る。そして朴正熙の死後も続いた「朴正熙がいない朴正熙体制」の中で、彼が育てた「朴正熙ジュニアたち」の大騒ぎは、今も続いている。・・・・・・『韓洪九の韓国現代史U』(平凡社、高崎宗司訳)《日和見主義の青年、朴正熙―─男の変身は無罪か?》より】
▼以下同上書参考―─。
南労党にいた朴正熙は、軍内部のアカ狩りで悪名高い金昌龍に逮捕されますが、彼が知っている軍部内の南労党員のリストを全て打ち明ける。彼を捜査した金安一は「自分の組織をばらす共産主義者など去勢された宦官と同じで逃がしてやっても安心だった」。
左翼というレッテルにくるしめられた彼が、軍事反乱で民主主義を踏みにじった後にやったことは、ベトナム侵略派兵、左翼事犯には日帝を上回る残忍な転向工作など、日帝の監獄でも紙とペンは奪わなかったのに、韓国の50年代、60年代の監獄は―─。牛乳パックの上に、木の枝や釘のかけら、爪で傷つけて書いた金南柱の獄中詩、「一国の大統領ともあろう者が 外敵の手先で数千同胞の 虐殺者であるとき、良心ある人が いなくてはいけない場所は前線だ、墓だ、監獄だ」と絶叫。
ベトナム侵略で、5千名の死者、1万人の負傷者、2万名の枯れ葉剤後遺症の患者、そして分かっているだけで傭兵韓国軍の約80余件のベトナム人虐殺。
簡単な結論、派兵しなければ良かったのに・・・。
***
裏の裏を読むと表になるし、だかろこそ裏を読んで悦にひたり、そんでもって軍事独裁で殺された人―─ベトナム人・韓国人などさえ忘れてしまう。その遺族が朴正熙を賞賛することなどあり得ない事なのに、それさえ想像しない。全くもって愚かな結論のために役立つ知識など何もありゃしない。昔から囲碁・将棋などで言いますよ、「下手の考え、休むに似たり」。
▼以下、韓洪九(ハンホング)の同上書より―─
【私たちが平和歴史記念館を建てなければならないと考えるようになったのは、日本軍により性奴隷として連れて行かれた文明今(ムンミョングム)、金玉珠(キムオクジュ)という二人のハルモニが、生前に私たちに数千ウォン[数百万円]という大金を残して亡くなられたからです。二人のハルモニは、ベトナムで韓国軍による不幸な出来事に見舞われた人々の話を聞かれてから、政府から受け取った生活補助金と民間団体から受け取った大切なお金を、「戦争によって苦痛を受けた他の人々に使ってもらえれば」と私たちに送ってくださいました。誰よりも痛い戦争の傷で苦しんでおられた二人のハルモニが、同じように戦争による傷で苦しんでいるベトナムにいる名も知らない人のために、全財産を残してくださったのです。痛みの連帯、痛みに苦しむ者たちが、お互いに痛みを分かち合い、力を合わせれば、その痛みは軽くなり、再び他の人々が痛めつけられることを予防することもできるのです。】
***
被害者の痛みの連帯は国境を越えて今すぐ必要である。そう日本の拉致被害者と韓国・北朝鮮の性奴隷にされた人々、あるいは同じく韓国・北朝鮮・中国などから強制連行された強制労働の被害者の人々がなぜ連帯できないのか? 拉致被害者家族がテロ国家アメリカのイラク侵略をなぜ支持してしまうのか?
まず「基準を普遍的に適用せよ!」からはじめて、国境を越えたあらゆる被害者の痛みに思いをはせ、国家の罠にはまらないように注意すべきだろう。ビルマの命がけのデモ行進に共感さえできない愚者ならば、ひょっとしてタンシュエを支持するかもしれない。私たちは、朴正熙やタンシュエを持ち上げるなどというのは、その種の人々が所詮殺す側の視点でしか歴史を見ていないという単純な事実に気づくべきなのだ。