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この頃、ルワンダが死刑廃止とのニュース。これが今のテレビで取り上げられることもないだろう。で、この野蛮な日本低国では何が起きているかというと、凶悪犯人を殺せ!殺せ!の大合唱である。
まあ世間が殺せ!と叫んでもそのほとんどが犯人の死刑執行場面を想像することはないだろうが、その世間とは、言い切ってしまえば、すなわち報復の空爆を支持するどこかのアホ国民と目くそ鼻くそなのである。
こんな事は気づくべき事だが、殺せ!と叫べば、その人間は犯人並の野蛮の領域にはまりこむのである。
さて大嘘の武士道などというイメージが蔓延する低国日本では、仇討ちもまた美で彩られる。映画によれば、桜が潔く散るのは来年も咲くからだという鋭い指摘があるが、もちろん来年は咲けない人間の死ではあらゆる穴がゆるみ、いろんなものが吹き出てくる。・・・ということは死刑執行の場面でもそういうことが起きているということだ。
立つこともできない弱った老人を絞首刑で処刑することは残酷の極みだが、それを知っても死刑支持者は意見を変えないのだろうか?
この映画のように、忠臣蔵の47人ではなく、逃げた二百何十人に視点を当てればまた世間の仇討ちへの見方も変わるかもしれない。そうなれば「法が裁かなければ私が殺す」などいう被害者遺族の発言も又違った受けとられかたをするだろう。
それにしてもこの映画は日本国民には必見である。明治の軍事クーデターで権力を握った武士どもによってばらまかれた武士道などという大嘘から解放されるきっかけになればいいし、その上に死刑制度も又武士誕生に合わせて始まったことも覚えておこう。