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(回答先: れんだいこのカンテラ時評306【日本左派運動の致命的誤り考】 投稿者 こげぱん 日時 2007 年 6 月 23 日 23:05:26)
以下の文章をれんだいこ氏の掲示板にレスしました。↓
階級闘争はマルクス以前から日本でも、中国でも、欧州でもありました。
そして、それは現在の日本、中国、中南米の現実でもあります。
今日権力を握っているのは資本家以外の何者でもありません。そして、人は本に書かれた理論を知った時ではなく、生活出来ずに切羽詰まった時に高利貸しや役人、地主、殺人警官、反動軍人と闘うのです。
現在再び若者の間で労働運動が復活したのは食えないからです。しかし、現在の日本のかなりの企業経営者、官僚、政治家が全てロス派の意向で動いているのも事実でしょう。ロスやロックが資本家そのものであったとしても。
中国には階級闘争が必要だったし、今も必要です。しかし、何故結局中国もユーゴもロス派に都合の良い結果にしかなってないのかは考える必要はあると思います。何故中国で共産党が政権を取ったにも関わらず、今日に至るまで中国の労働者は生み出した富を軍閥と財閥と官僚に全て吸い取られて負け続けねばならなかったのか、何故日本の労働者は90年代以降悪化しているのか、貴方の論の中に鍵があるのかも知れないと思ってます。
(レスここまで)
***
ネオシオニズム的なものへの危機感は欧米やイスラム圏、中南米が強いように思います。逆に東アジアや東南アジアではすこぶる弱いように思います。
モンゴロイドが住む東・東南アジアは北アジアの延長で文明に対する見方に素朴なものがあるのではないでしょうか。
欧州ではグローバリズムやシオニズムから距離を置いて、独立した小さな世界でいたいという願望は東アジアより強烈に強いように思います。
中南米ではグローバリズムやシオニズムへの反発は従来の冷戦的な形でしか表現し切れない部分もあると思う。あるいはグローバリズムへのアンチとして先住民を押し出すしかない。しかし、まだ中南米の問題意識はアメリカ資本主義VSキューバ社会主義、白人VS先住民、富裕層VS貧困層というどこか一面的表層的な面がある気がする。また、そういう見方しか出来ない歴史と社会を持っているとも思う。これだけではまだ世界を支配する勢力へのアンチとしては何かが欠けていて弱い気がする。確かに中南米を支配しているのは白人富裕層でアメリカ大企業ではあるのだが、その裏にあるもっと深いものをとらえる必要がある気がする。
アフリカに至っては、意識が部族に分断されて白人経営者の大企業にすら団結して闘えない現実がある。何故か黒人ムスリムで有名なイスラム過激派のメンバーってないですね。気候や生活は中東や南・東南アジアよりもっと厳しいはずだが、意外にイスラムテロもないし、あまり反グローバリズムで団結しているようにも見えない。
これに対して米国やイスラム圏ではかなり特殊な世界観を持つ反グローバリズム勢力があるように思います。ただ、文明レベルでの闘いとなると、間違えばオウムやバナウェーブ、ヤマギシ会のようなカルトの方向に行く場合も大きいと思う。カルト的あるいは民族主義的な方向に逸れずに、地に足のついたシオニズムへの批判をする事が大事だと思います。