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「戦争」板からの移転です。
alexanderさん
貴方の興味深い話について書きたいことがたくさんありますが、今回は変わらぬ「ドイツ
人魂」とそれに対する戦後の日本人の「移ろいやすい心の変容」について私の意見を書き
ます。
イラクへ軍隊の派遣とドイツ魂について
ドイツもフランスもＮＡＴＯの一員でありながら、アメリカの要請を拒否してイラクへ軍隊を
派遣しませんでした。そこがドイツと日本の決定的に違うところだと思う。つまりドイツは精
神的に自立しているようにみえる、立派な「独立国」ですね。
その点日本は独立国とは言い難い。ドイツは第二次大戦でアメリカに徹底的に打ちのめ
されました。打ちのめされ方はむしろ、日本より大きいように思います。国家も東西に二分
されました。にも拘らず善悪は別にして、ドイツ魂は依然として残っている。そしてナチズム
は徹底的に破壊され、排斥されて無くなってしまったと思っていました。しかし、ナチズムが
隠然として残っているところが凄い。
日本は戦前の大和魂は、木っ端微塵に砕かれてなくなりました。日本人が昔から持って
いた心の文化、「恥の文化、覚悟の文化」も完全になくなってしまった。この点はドイツ民族
と大きく異なるところですね。
恥の文化について
戦前にまで一般庶民にまで浸透していた「恥の文化」は今の日本には消えてなくなってい
ます。
日本では、戦前の教育を受けて大人になった世代は、現在８０歳を過ぎています。彼らに
は「恥」の心がまだ残っていると思います。
具体的な例をあげて述べてみます。今回のアメリカ議会での「従軍慰安婦問題」では、韓
国人の元慰安婦だとする三人の女性が証言していました。
従軍慰安婦は韓国人女性ばかりか、多くの日本人従軍慰安婦がいました。しかし、日本
人の元慰安婦たちが、公の席で慰安婦問題で日本政府非難の声をあげた話は一度も聞い
たことがありません。それは慰安婦、つまり売春婦をしていたことを、公の場で訴えることは
恥ずかしいことであるという「恥の文化」が彼女らの心を抑制していたものと想います。
また、終戦のどさくさにまぎれて旧ソ連が日ソ不戦条約に違反して参戦、大挙して満州に
攻め込みました。移住していた多くの日本人（旧満州、中国、朝鮮に軍人民間人あわせて
６００万人以上がいた）が逃げ遅れて、ソ連兵の毒牙にかかり殺害されたり、多くの日本人
女性がソ連兵に暴行され、自殺者も多数でました。逃げ遅れた日本兵および民間人６０万
人以上が抑留されて極寒のシベリアで強制労働をさせられました。そのうち１０万人以上が
生きて帰れませんでした。
しかし不思議なことに、戦後ソ連に対して誰ひとり一度も訴えることも、公式に非難するこ
ともしていません。ソ連兵から受けた暴行は「恥ずべきこと」と受けとめたことによるものと思
います。いまでは考えられないことです。
恥の文化をうしなってしまった今、日本は犯罪大国になっています。恥ずかしいことが毎
日、山のように発生しています。昔は犯罪を犯すことは、「恥ずべきこと」として日本人の心
のブレーキになっていたと思います。夏季、蒸し暑い日本では、窓を開けたまま寝ることが
多かった、それでも安心して寝れる国でした。いまはとてもじゃないけど窓を開けたままで
は危なくて寝られない。
「覚悟の文化」については、簡単に言えば「死」を覚悟してとか、「首（辞めること）」を覚悟
してという意味ですが、現在では、「謝罪文化」に変化してしまっている。毎日のようにテレビ
ニュースで「謝罪会見」があります、「謝罪すればいいんだろう」ということがみえみえです。
- Re: 謝罪というのは まとはずれのおせっかい 2007/4/08 05:13:57
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