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まずは赤旗からの引用=====
“石原都政の基本継承”
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-03-07/2007030701_02_0.html
都知事選 浅野氏が出馬表明
前宮城県知事の浅野史郎氏(59)が六日、東京都庁内で記者会見し、都知事選へ正式に出馬表明しました。
浅野氏は「石原都政にストップをかける」などとした出馬の理由を読みあげました。しかし、記者団から、石原都政のどこを継承するのかと問われ、 「基本的にはだいたい継承すべきだ」「ほとんどは続けていくべきもの」と、石原都政の継続を強調し、「がらっと変えたらけがしますから」とのべました。
石原都政について「一期目はよかった。私も期待していた。石原という政治家の目標とリーダーシップとか。輝かしい業績をあげてきた」と評価したうえで、「もう四年やるというのはやめてください」と語りました。
三期十二年務めた宮城県知事時代の県債残高が七千億円から一兆四千億円に倍増した問題について、浅野氏は「数字は事実だ」と認め、当時の国策の景 気対策に協力して公共事業につぎ込んだのが要因だとし、「財政的な身の丈をこえた形でやった。私の失政なんでしょうか」と開き直りました。
浅野氏は発表した緊急提言に盛り込んだオリンピック招致計画の見直しについて「白紙撤回なのか」と聞かれ、「いったん止まって考える。その結果、どっちの方向へいくのか、やっぱりこのままでいいということもあり得るし、やめようかなということもあり得る」とのべました。
引用終わり=====
上記の浅野県政批判で、共産党は意図してかしらずか、もう一つの大事な点を語らない。それは:
再び引用=====
◇宮城県警の報償費問題◇
宮城県の浅野史郎知事は2000年9月、宮城県警を公開対象に加える県情報公開条例の改正をめぐり、情報の非公開の判断権を県警に与えない方針を表明し た。これに県警が反発。県議会も知事に同意せず、警察の裁量権を一部制限することで同12月、改正条例が可決された。
一方、仙台市民オンブズマンは01年4月、文書開示請求で報償費が一部非開示となった処分の取り消しを求め、知事を相手に仙台地裁に提訴。今年1月の一審判決は、毎月の収支合計額については開示が妥当とした。
知事は3月、報償費の使途に疑念があるとして、県監査委に自らが監査を求めた。しかし9月、県監査委は「違法の事実なし」と判断。知事は来年度の報償費予算について、自らが最終判断する方針を示している。
引用終わり=====
共産党はその創立以来、警察権力の振るう暴力の最大の標的として残虐な仕打ちを受けてきた。その残虐に抗して権力と戦ってきた歴史が、党のいわば勲章であったはずである。警察権力が闇の中で民主的組織、民主的人士に加えるスパイ活動、破壊活動にもっとも鋭敏に反応し、反撃してきたのが共産党ではなかったのか。浅野県政での特筆すべき業績の一つが警察権力の横暴を監視する条例改正であった。
然るに、共産党は、この業績については知らぬ振りをするのである。阿修羅に出入りする民主的思考をする人々には大いに奇異に映るはずである。何故共産党はこれを見ぬふりをするのだろうか?浅野都政に、これと同じ事を東京都でやられては困るからである。90年代初め、共産党は元最高幹部野坂参三氏をスパイとして除名するのやむなきに至った。野坂氏と同程度の大幹部にも同じような疑惑があるのである。
れんだいこと名乗る御仁がこれを膨大な資料を分析してそのことを結論している:
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/miyamotoron/miyamotoron.htm
疑惑の士は1945年10月9日、超法規的措置で網走を出所した。出所にあたり同氏の背後に警察権力のヒモがつけられていたとするならば、後年の民青破壊、民主的文化人放擲を結果した丸山真男事件などの謎が解けてくるのである。現共産党幹部にまでそうしたヒモが着いているとは思いたくないが、少なくとも隠蔽をしている事で罪は免れない。政治的結節点では、共産党は警察権力からこれを理由に揺さぶられてきたのではないか。今回の都知事選がその結節点の一つではないのか。
私は、共産党が浅野氏をことさらに悪し様に批判する理由が、ここにあると考えている。民医連、自由法曹団、地方議会で汗を流して献身的に活動するお人好しの下部党員そして支持者を痛ましく思うからこそ、繰り返し阿修羅でこの事を投稿してきた。