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8500年前の集団墓地 シリアで筑波大グループ発見 世界最古級…「格差小さい社会」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/culture/20071214/20071214_001.shtml
シリア北西部にある新石器時代の集落遺跡「テル・エル・ケルク」を、シリア政府と共同で発掘していた常木晃筑波大教授(考古学)の研究グループは13日、40体以上が埋葬された約8500年前の集団墓地を発見したと発表した。
グループによると、これまでに各国で見つかった集団墓地で7000年前より古い例はほとんどなく、世界最古級の発見という。墓穴から石製の容器や首飾りなどの副葬品が見つかったが、埋葬法は性別や年齢に関係なく、ほぼ同様だった。
常木教授は「性別や地位による格差が小さな社会だったとみられる。今後、DNA分析などで埋葬者の血縁関係を調べ、当時の結婚形態など集落の社会構造を明らかにしたい」と話している。
研究グループによると、集落は16ヘクタールを超える規模で広がっており、墓地は中央部の約80平方メートルの範囲で見つかった。遺体はほとんどが20‐30代で、最高齢でも45歳程度。個別の穴に体を曲げた状態で埋められており、乳児の骨を抱いた女性や、ウシの骨を抱えた女性の遺骨も見つかった。約半数の墓穴には副葬品があった。
8500年前は日本では縄文時代初期だが、シリアでは農耕が始まって約2000年がたっていた。常木教授は「定住が始まったころは頭蓋(ずがい)骨を家に飾るなどして土地の所有権を誇示していたとみられるが、このころは土地の所有関係が落ち着き、死者を集団墓地に葬るようになったのではないか」と分析している。
=2007/12/14付 西日本新聞朝刊=
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