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海外ドラマ「ツイン・ピークス」が描こうとしていたアメリカの秘密結社
(ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報)2007年 11月 16日
アルルの男・ヒロシです。
最近、高校生ころに観た、米CBS作成の海外ドラマ、「ツイン・ピークス」がDVD化されていたので、一気にレンタルして観てみた。15年前くらいに大ブームになった作品である。
この作品はアメリカ北西部、カナダとの国境にある山間の町、ツイン・ピークスに住む、一人の少女、ローラ・パーマーの変死体が発見されることから始まるミステリー・ドラマで、全2シーズンあったが、第一シーズンの最終話でローラの父親が「犯人」だと分かってからは、以降、話がシッチャカ・メッチャカに進行していく。一見まともそうに見えていた、ツイン・ピークスの住人達が、ローラの事件をきっかけにして、誰もが不思議な内面や秘密を持っていることが次々に明らかにされていくのである。
この辺りは90年代前半の「先の見え無さ」を描いていたのだろうとは思うが、今回、改めて見直してみて分かったことは、このテレビ作品、実はまぎれもなく「アメリカの秘密結社」について描いていた作品だったということである。
この作品でローラの怪死事件を捜査するFBIのクーパー捜査官は事件を捜査していくうちに、「ブラック・ロッジ」という謎の存在に行き着く。これは、ホワイト・ロッジと対になる存在で、ブラックロッジでは、全てが逆になって存在する。登場実物のセリフも台本を逆から読んだ音声を逆回しで再生して画面にはめ込むという手法を使っている。
あるサイトでは次のようにこのふたつのロッジについて解説している。
(引用開始)
ホワイトロッジ。これは比較的簡単だ。宗教によって微妙に細部が異なるが一般に天国とか涅槃(ニルヴァーナ)と呼ばれているところで、肉体を離れた魂が安住する場所。
ブラックロッジは、地獄というよりも、呪われた魂や、死に切れなかった魂が集まった場所のようだ。そこに住み着いてしまったのが、ボブや、その他の正体不明の存在達。(中略)
待合室(赤い部屋)を含むブラックロッジは、チベット人の言うところの「バルド」のようなものだろう。バルドとは死んで生まれ変わるまでの間の状態・場所を指す言葉のようらしい。それを西洋風に組み立て直したのではないか。
チベット通のリンチがチベット死者の書を知らない筈はないだろうし。
そう、とにかく、ツインピークスを解く鍵はチベットにあり、だ。「チベット死者の書」に目を通してから、ツインピークスを改めて見てみると、いろいろな深読みや、勝手な解釈ができて面白い。
http://homepage.mac.com/annatto/twinpeaks/tpa1.html
(引用終わり)
以上、引用したように、このドラマではFBI捜査官クーパーが、異様にチベット仏教に関心を持つという設定になっており、確かに上のような宗教的な解釈も成り立ちうると思う。しかし、ここでは、やはり「ロッジ」という言葉そのものの意味に注目したい。このブラック・ロッジに入っていった、クーパー捜査官は、そこで自分の分身(ドッペルゲンガー)をみる。そして、彼自身がこの分身に自分の身体を乗っ取られてしまうところで、物語は終わるのである。
そうやって見ていくと、このブラックロッジというのは、フリーメーソンの暗喩であることが明らかになってくるはずだ。一般的に知られている第3階位までの「ブルーロッジ」は比較的外部に公開されているロッジで、それ以降の33階位までのメーソンは表に出ない世界の支配者層であるという、いわゆる「フリーメーソン陰謀論」というものがある。その真偽はともかくとして、秘密結社が存在し、それを権力の基盤にしてきたというのが、近代社会の暗面であることは否定できない事実である。
ホワイトロッジというのは、ブルーロッジの言い換えであり、ブラックロッジというのは、オカルト的な儀式をやることで秘密の共有と支配者層の結束を強めるシークレットソサエティーである。そこでは町一番の美少女といわれていたローラが娼婦のような格好で待ちかまえている。これは、欧米の支配者層が映画「アイズ・ワイド・シャット」で描かれたような秘儀的な乱交パーティーを行っていることの隠喩だろう。と、すると実際にローラを殺害したのは、ツイン・ピークスの町にある秘密結社に参加していた男性メンバー達ではないか。その結社のメンバーには、ローラの父親や地元名士も含まれていた、ということだろうか。しかし、「結社の秘密」を守るために真実は明らかにされなかった・・・?
普通の人間だった、クーパー捜査官やその元上司のウィンダム・アールが、ブラックロッジに入っていくことで、別の人格を持つ。しかも、このドラマには、カリフォルニアの森にある秘密結社の「ボヘミアン・クラブ」の象徴ともいうべき「フクロウ」がシンボルとして良く出てくるのである。「ブラックロッジに入る」ことを別のハリウッド映画の言葉を使って表現するならば、「ダークサイドに墜ちる」と言い換えることも出来よう。
そう考えていって、この作品の監督である、デヴィッド・リンチもまた、「911真相」」について疑問を投げかけた人物であることを思い出した。
David Lynch Goes Public With 9/11 Questions
Film director is disturbed by unanswered questions
http://infowars.net/articles/december2006/061206Lynch.htm
何気ないミステリー風作品のようで見えながら、やはり「ツイン・ピークス」は、アメリカの権力層の裏側をさりげなく描いた作品といえないだろうか。予備知識がないと、だから、何のことだかさっぱり分からない。デヴィッド・リンチ本人が、タダのグチャグチャのミステリーにしか見えないように仕掛けてある。日本のピークス・マニアたちは、後半の方が何を描いているか、今日まで分からなかった筈だ。しかし、補助線を何本か引けば、この作品のメッセージは明確に伝わってくる。
最近、日本で大幅に遅れて公開された、CIA映画とされる「グッド・シェパード」も、また一方では、イェール大学の秘密結社である「スカル・アンド・ボーンズ」がアメリカの支配層を供給するシステムになっていることを明瞭に描いた作品だった。マット・デイモン主演のこの映画では、アメリカのボーンズメンたちの儀式の様子や、同窓生たちが富豪の所有する島の大屋敷に集まって交流する、超上流階級の生態が生々しく描かれている。
デヴィッド・リンチはファンタジー的に、映画「グッド・シェパード」と同じ事を描いたのである。
アメリカの海外ドラマは、ツイン・ピークスに限らず、時々日本人が普段しることがない、アメリカ社会の秘密について描いている。アクション作品とみえる「24」も陰謀論的に見ていくと、非常におもしろい。(シーズン5では、ニクソンそっくりの大統領が登場するが、この人物が軍産複合体に操られたテロの首謀者であるという設定はなかな意味深い)
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<情報メモ>
共和党大統領選挙候補ロン・ポールの支持者に強制捜査。FRBの発券する金の裏づけがない紙幣に対抗して、発行していた金と銀の裏づけがあるという「リバティー・ダラー」の製造工場がFBIに強制捜査された模様。ロン・ポールの支持者たちは、この事件(弾圧事件?)をきっかけに、いよいよ運動をヒートアップさせる雰囲気だが、同時に共和党のコアな支持者の間で支持を伸ばしているロン・ポール自身へは無言の圧力になる。
In Paul They Trust (The Feds May Differ)
By Alec MacGillis
Washington Post Staff Writer
Saturday, November 17, 2007; Page A01
ロン・ポールの支持を、バリー・ゴールドウォーター2世が表明した模様。
Barry Goldwater Jr. Endorses Ron Paul Nick Gillespie
Reason Magazine
Friday, November 16, 2007
# by japanhandlers2005 | 2007-11-16 10:33 | Trackback(1) | Comments(4)
http://amesei.exblog.jp/d2007-11-16
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