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http://www.citywave.com/news/2007/11/post_93.html
古代カンボジアに「女戦士」の文明!? 遺骨と青銅剣発掘
(2007年 11月 15日 木曜日 産経新聞 東京朝刊 社会面)
紀元1世紀から5世紀にかけて、日本でいえば邪馬台国の卑弥呼が活躍した時代に、カンボジアでは「女性戦士」が活躍していた−。カンボジア北西部のプンスナイ遺跡の発掘調査で、女性の遺骨と一緒に青銅製の剣などが見つかった。発掘を手がけた国際日本文化研究センターの安田喜憲教授が14日、記者会見し、「女性中心の巨大な都市文明」の可能性を示唆した。
プンスナイ遺跡は、大寺院遺跡、アンコールワットの西北西約60キロに位置し、田園に浮く12平方キロの島のような遺跡。
安田教授を調査団長とするカンボジア学術調査団は今年1月から3月にかけて、同遺跡の5カ所の墓で調査を行った。平成11年に発見されたこの遺跡を大規模に発掘するのは初めて。その結果、35体の人骨と土器167個、青銅製の装飾品約1000個、鉄器約200個、飾り玉数百万個を発掘、科学的分析を行った。
人骨35体のうち2体は犬歯の内側の歯2本が抜かれていた。性別が確認できたのは5体。いずれも女性で、鉄もしくは青銅製の剣、青銅製のヘルメット状の装飾品、土でできた肩章などが一緒に埋葬されていた。青銅の腕輪の鉛を分析した結果、中国・華南地方産出の原料で作られたらしい。
安田教授によると、今から6000年前に中国長江(揚子江)流域で興った稲作漁労民の長江文明は、気候変動と、畑作牧畜民である漢民族の侵入によって崩壊。南に逃げた人々は現在の雲南省に王国を作るが、紀元100年ごろに滅び、人々はカンボジアなど東南アジアへ避難したという。
「稲作漁労民の社会は女系が多く、女性が頑張る社会といえます。剣とともに埋葬された女性は、おそらく戦士だったのでしょう。12世紀に発展したアンコールワットはインド文明の影響を受けていたが、それ以前のカンボジアは中国の影響が強かったのではないか」と安田教授は説明した。
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