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□“若者言葉”定着と消滅の法則 [日刊ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/article/detail/3266266/
“若者言葉”定着と消滅の法則
2007年08月12日10時00分
「若者の間で『KY』という言葉がはやっていますが、安倍首相はまさにKYだと政界でもいわれています」
コレ、NHK解説委員が参院選後の報道番組で発したセリフだ。「KY」は「空気が読めない」の略語。ここまで若者言葉が浸透しているとはオドロキだが、世代や時代を超えて支持され、使われる言葉には法則がある。「若者言葉に耳をすませば」などの著書がある埼玉大教授の山口仲美氏(日本語学)がこう言う。
「KYは協調を貴ぶ日本人の特性が出ています。こんなふうに社会にマッチした略語は、この先も残る可能性が高い。昔から若者世代が新しい言葉を生み出すのは、友人同士だけで通じるキーワードで仲間意識を持ちたいからです。そして、ドンドン生まれる若者言葉の中から用途が広い、語呂がいい、インパクトがある、変形しやすいなどの特徴がある言葉は生き残っていくのです」
例えば、語呂合わせで遊ぶ「わけわかめ意味とろろ」。「わけがわからない」の意で、「わけわかめ」だけでもOKだが、こういう言葉が残りそう。「昨日こむろてつや(徹夜)だったから眠い〜」というのも汎用性バツグン。武田鉄矢など、そのときどきの「てつや」をもじればいつでも使える。強調語に変化した「ヤバイ」も押さえておきたい。いまは「ヤバイうまい」などというが、さらに用法が広がりそうだ。
逆に「ゆるカジ」「ツンデレ」「かわゆす」などの流行に乗っかったものや、意味の通じにくい言葉は廃りが早いようだ。若者ぶって使っていると、そのうち恥をかくからご用心。
【2007年8月9日掲載】
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