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□「クレーマー住所情報サイト」 本当に信用できるのか [J-CASTニュース]
http://news.livedoor.com/article/detail/3227811/
「クレーマー住所情報サイト」 本当に信用できるのか
2007年07月10日11時33分
「クレーマーの住所情報を共有する」という触れ込みのサイトがオープンした。これだけ聞くと、「監視社会」といった、穏やかでないイメージを抱く人も多いかもしれない。どんなサイトなのか。
このサイトは、「みんクレ」という名前で、コンテンツ制作などを行う「バランステクノロジー」が2007年7月3日にスタートした。
投稿数に応じて、どの地域に多いかを判断
同社の広報資料では、サービスの概要を
「ユーザーは誰でも悪質なクレーマーの位置情報を把握することが出来、その投稿数に応じて、どの地域にクレーマーがいるかを判断することが出来ます」
とうたっている。これだけみると、クレーマーを追跡するかのような、穏やかではない印象を受ける。
操作方法は至って簡単で、トップページから住所を検索すると、その地域の地図ともに
「この地点から半径50m以内にクレーマーがいると○○人から情報が寄せられています」
と、「この地域にクレーマーがいる」という情報が寄せられた件数が表示される仕組みだ。クレーマー情報が登録されていなければ、「現時点では、安全地域です」と表示される。
逆に、情報を登録するためには、検索結果が表示された画面の「この住所をクレーマーとして登録する」というボタンを押すだけで良い。具体的なクレーマーの住所氏名やクレームの内容は扱わず、位置情報のみを扱う仕組みだ。
同社の広報担当者によると、この「クレーマー」とは、いわゆる「迷惑おばさん」「騒音おばさん」といった、理不尽なクレームをつけてくる人々を念頭に置いているといい、
「理不尽なクレーマーからの精神的なストレスを減らせれば、と思って開発しました。クレーマーを特定するのが目的という訳ではありません。新しいサービスを始めたい、ということが第一だったので、収益モデルは未定です」
と話している。
同じIPからは1回しか投稿できない
また、同じIPからは、半径50m以内には、1回しか投稿できない仕組みで、
「投稿された数で、(実際にクレーマーがいるかどうかの)信憑性を判断してほしい」(同)
としている。
多くクレーマー情報が寄せられた地域が「危険地帯」ということになるが、このサイトによる一番の「危険地帯」とはどこなのだろうか。担当者からは、驚くべき答えが返ってきた。
「いたずらだと思うのですが、弊社の住所なんです…」
実際に検索してみると、クレーマー情報の件数は「999,999,999」と、最大値を示した。
なお、J-CASTニュースで確認できる限りでは、同サイトは7月9日お昼過ぎ、一旦アクセスできない状態になり、同日夕方には、再びアクセス出来るようになったが、こんなメッセージが追加されていた。
「ホスト情報に[*.co.jp]が含まれているホスト限定でサービス利用可能です。それ以外のユーザーの方は、申し訳ありませんがご利用いただくことが現在出来ません」
「日本レジストリサービス」が07年1月に発表した資料によると、「.jp」ドメインに占める「co.jp」の割合は34%。日本国内で「.com」や「.org」を利用するユーザーが相当数いることを考えると、今回の措置で、同サイトを利用できるユーザーは非常に限られることになる。経緯を同社に聞こうとしても、何か事情があるようで、「お答えできません」の一点張りだった。
情報の信頼性向上のためには、まだまだ紆余曲折がありそうだ。
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