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□ミス・ユニバースで優勝した日本代表の脱亜入欧路線 [Mr.Showbiz]
http://www.mp3-hollywood.com/showbiz/2007/missuniverse.shtml
ミス・ユニバースで優勝した日本代表の脱亜入欧路線
ミス・ユニバース世界大会で日本代表の森理世が優勝し、日本の優勝は1959年の児島明子以来2人目。実に48年ぶりの快挙である。昨年は知花くららが2位に選ばれ、報道番組「NEWS ZERO」のリポーターや映画「白昼夢」の主演に起用されるなど、その注目度はおよそVIP扱いだ。
同コンテストの優勝者には「ミス・ユニバース」として活動し、ニューヨークのアパートや生活費が支給される。既にブロダンサーの森はブロードウェイの舞台に立つことが夢で、NYマンハッタン五番街にあるラジオシティ・ミュージックホールの女性ダンサー「ROCKETTES」のトレーニング「サマー・インテンシブ・プログラム」を受けたこともある。
マスコミは授賞式で森の驚いた姿に話題が傾いたが、見落としてならないのがその衣装である。昨年11月に犬猿の仲とされる長澤まさみと沢尻エリカが出席した「Vogue Women of the Year 2006」の授賞式で知花が着ていたドレスと同じである。銘柄は伊グッチで、「NIKITA」流の“艶女(アデージョ)”を意識したものだ。
民族衣装では着物らしき姿を披露しているが、これだと外国人が日本人をイメージする「ゲイシャ」そのもの。この衣装をデザインしたのが義志の緒方義志とHIROCOLEDGEの高橋理子。緒方は前年に知花の侍衣装も手がけ、見事ながら民族衣装賞を得ている。あくまでも“サムライ(samourai)”で、日本の“やまとなでしこ”から脱し、勝つための“ヨーロピアン・グラマラス”を取り入れた「脱亜入欧路線」なのだ。
その仕掛人がミス・ユニバース・ジャパン(MUJ)の総合プロデューサーを務めるフランス人のイネス・リグロン女史。それ以前は、世界で最もリッチなモデルのジゼル・ブンチェンも移籍した巨大モデルエージェシー「IMGモデル」のアジア部門を統括していた。ミス・ユニバースに出資するドナルド・トランプがMUJに呼んだという。
他のアジア勢も脱亜入欧路線を取り入れたのだろうか?韓国のイ・ハニが4位、中国の張宇宇(チャン・ニンニン)がミス・コンジニアリティ、フィリピンのアンナ・テレサ・リカロスはミス・フォトジェニックに選出。そのせいか、「日刊スポーツ」は森の写真をイ・ハニと間違ったとして謝罪。本当はタイのFarung Yuthithumらしい。ちなみに、韓国には同じ「日刊スポーツ」があり、数年前まではミスコリアを主催していた。
昨年にMUJ審査員を務めたドン小西は世界から見た日本のモデルをこう伝える。「エビちゃん、モエちゃんのようなカワイイ系、モテ系では世界に通用しない。それどころか逆に、こんな水商売みたいな格好した女の子しかいない日本は、世界から馬鹿にされるだけ」
韓国代表の政治力
日本代表の優勝を「タナボタ」と報じるメディアもある。開催国のメキシコでは反米意識が高まり、優勝候補と言われた米国のレイチェル・レニー・スミスが出場するやブーイングの嵐。ドレス審査ではズッコけてしまうアクシデントもあった。地元メキシコのロサ・マリア・オジェダは民族衣装で批判されたり、スウェーデンに至ってはミスコン批判で出場を辞退するなど。
「スポンサーのおかげ」とは韓国の悪名高い“ネチズン”である。25万ドル相当の王冠を手がける日本のミキモトがメインスポンサーとなっているからという主張だ。ちなみに、MUJのスポンサーはバッグや宝石を販売する人気ブランド「サマンサ・タバサ」で、一昨年はライブドアがスポンサーでホリエモンと当時交際していた西村美保が出場して総スカタソ攻撃を受けた。
では、韓国のイ・ハニはどうか?前評判の「GlobalBeauties.com」では“チャングム”にちなんだ民族衣装が評価され、1988年に司会のチャン・ユンジョンが2位に選ばれた以来、17年ぶり2人目の入賞。日本に負けると発生する“火病”なのか?「日本が選ばれるとは思わなかった」と語っていたが、イ・ハニ家には政治力がある。ミスコリアなど買収できてもおかしくないとでも言おうか?
イ・ハニの父は国家情報院(国情院)の李相業(イ・サンオプ)前第二次長(国内担当)、母は韓国の伝統弦楽器「伽椰琴(カヤグム)」の人間文化財に選ばれた梨花女子大学のムン・ジェスク教授。それゆえ、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権発足時に青瓦台(大統領官邸)秘書室長を務めたウリ党の文喜相(ムン・ヒサン)前議長が母の兄にあたる。
李相業は警察階級2位の治安正監にあたる警察大学長まで上り詰めた大物。386スパイ事件の捜査中に国情院の院長だった金昇圭(キム・スンギュ)が辞任し、第一次長(海外担当)の金万福(キム・マンボク)が昇格しているが、空白となった第一次長の候補として上がっている。が、国家機密を米国に渡した疑惑に問われたヨンアン帽子のペク・ソンハク会長との関係が取り沙汰されてもいる。
イ・ハニ自身はソウル大学で国楽を学び、同出身で女優のキム・テヒとはスキー部仲間。ミス・コリア前は、SE7ENらが所属するYGエンタテインメントの演習生だった。姉のイ・スルギもKBS国楽管弦楽団の伽椰琴奏者で、母子ともミス・ユニバースの発祥地ニューヨークで三重奏を行っている。ミス・ユニバースの大会前だけに、ほとんどロビー活動といっていい。
(2007/06/30)
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