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えっ次の打席が１ヶ月後！？ 松井、降雨サスペンデッド初体験
【東京中日スポーツ】2007年6月30日 紙面から
【ボルティモア共同、時事】ヤンキースは２８日、当地でオリオールズと対戦。８−６と逆転した８回、３番・松井秀喜外野手の第５打席の直前で降雨サスペンデッドとなった。３連戦の最終戦だったため、残りの試合は次にボルティモアで行われる３連戦の初戦前に組み込まれ、７月２７日午後７時５分から８回表２死二塁、打者・松井から再開される。プロ１５年目で初のサスペンデッドゲーム。次の打席まで１カ月も待つ珍体験をすることになる。
初のサスペンデッドゲーム。１カ月後の試合再開が自分の打席と言われても、ピンとこない。松井は正直に言った。「最初は知らなかった。監督から説明を受けて分かった」
瀕死（ひんし）の状態からサスペンデッドゲームに持ち込んだ。７回に４−６とひっくり返されて迎えた８回。雨脚が強まるなかで４点を奪って８−６、さらに２死二塁。さあ松井でダメ押しというところで、この日２度目の降雨中断。１時間２５分にわたって再開を待ったものの、午後１１時２８分、サスペンデッドゲームが宣告された。
この試合は球審の判断にも救われた。同点に追いつくまでに試合打ち切りが宣言されれば、７回終了時点のスコア「４−６」でコールドゲーム。３アウトになっていれば、おそらくそのまま試合終了。ひとまずドロ沼の５連敗を逃れたトーリ監督も「メンバー表を取っておかなきゃな。勝利という結果にはまだつながっていないが、いい試合だ」と久々に屈託のない笑顔を浮かべた。
松井にしても、思いは同じだろう。ただ、次の打席が１カ月後−。気が遠くなるような気もすれば、無視してしまえばいいかもしれないが、ひとたび状況が分かれば、切り替えも早い。「準備する時間はたっぷりあるので、対策を考えていきたい。次のバッターで追加点が入ればいい。いい形で逆転したところで終わったのでよかった。１カ月後の（再開した）試合でチャンスと勝ちを取ればいい」
前日まで１勝７敗で４連敗中。がけっぷちは変わらなくても、これで一息つくことができる。ただし、松井が１カ月後の第５打席に立つとき、ヤンキースの成績がどうなっているのかは、誰にも分からない。
http://www.tokyo-np.co.jp/tochu/article/mlb/news/CK2007063002028410.html
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