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【コラム】筆洗【東京新聞】2007年6月15日
関東もやっと梅雨入りだ。今年はペルー沖の太平洋で、エルニーニョとは逆の、海水温が低下するラニーニャ現象が発生。日本では高温少雨の夏が予想されているから、待ちかねた雨▼関東甲信の梅雨入りは平年より六日、昨年より五日遅れで、梅雨明けは七月二十日の予想だが、ラニーニャの年は早まる傾向があるというから、この夏は水不足が心配だ。すでに冬の雪不足に加えて春先の少雨で、首都圏の水がめ矢木沢ダムの貯水率は半分近くに下がっている▼先日のNHKテレビで、急激な都市化とオリンピックの建設ブームで深刻な水不足になっている中国・北京を特集していた。河北省など周辺の農業用ダムの水が北京への供給分にまわされ、農民は種まきもできない。ミサイル部隊が雲を探しては、天に向かって人工降雨を促すロケットを発射していた▼水道の水が飲めるだけでも幸せというべきだが、水道の水はまずいといって、架空の高額な光熱水費を計上していた前農相の「ナントカ還元水」も、ご本人が説明をせずに命を絶ってしまったから、真相は闇のままで後味が悪い▼「まん延するニセ科学にダマされるな」という検証本『水はなんにも知らないよ』(ディスカヴァー携書)を出したのは左巻(さまき)健男・同志社女子大教授だ。同書によれば、“還元水”などの水ビジネスで「クラスター(分子の集団)が小さい」などと効能をうたうのは、科学的には否定されている▼教授は、水に“ありがとう”と言うと美しい結晶ができるといった与太話が道徳教材になる風潮を憂う。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2007061502024295.html
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