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筆洗(5/14) 【東京新聞】
問題が起きていても半信半疑で聞いているうちは、真剣に取り組むことはできない。地球の温暖化も今までは、頭のどこかに「大げさな話ではないのか」という思いがあった気がする。でももう半信半疑ではいられない▼世界中の専門家を集めた国連の「気候変動に関する政府間パネル」の三つの作業部会の報告書が出そろった。温暖化の原因が人間の活動によることはほぼ間違いない。気温上昇を影響の少ない二度前半で食い止めるには、二〇五〇年までに二酸化炭素の排出量を現状より半減させる必要がある。報告書の言わんとするところだ▼失敗して気温が三度上昇したら世界はどうなるのか。英政府の報告書では、例えば十億から四十億人が水不足に苦しむ一方で、十億から五十億人が洪水の危険に直面する。受け入れることはできない未来だ▼幸いにして、残された時間はある。国際的な枠組みで、効果的な温暖化防止策を実行することが不可欠になるが、危機を新たな価値に基づく社会づくりの好機ととらえることも意義があろう▼経済アナリストの藤原直哉さんは新著の『日本再生プログラム』(万来舎)でその価値を共生だとし、健康と持続可能性を重視するライフスタイルを意味する造語「ロハス」(LOHAS)の発想が、日本社会で広がることに希望を見いだしている。ロハスな仕事や生活がエネルギー消費の削減につながるからだ▼進化論において淘汰(とうた)されずに残るのは、物理的に強い種ではなく変化適応力が高い種だという。人間が本領を発揮するときがきている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2007051402015946.html
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