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【日本現代演劇の深きテーマは、ロシアの女性テロリストだ】 ヴェーラ・ザスーリッチ  【 虎尾の会 】
http://www.asyura2.com/07/bd49/msg/103.html
投稿者 愚民党 日時 2007 年 5 月 11 日 03:30:52: ogcGl0q1DMbpk
 

(回答先: 膨大な退職金を泥棒するブレア様! 演劇上演カミュ「正義の人々」に金を出したらよがっぺぇ! 投稿者 愚民党 日時 2007 年 5 月 10 日 23:59:03)

ヴェーラ・ザスーリッチという女性はネチャーエフの団体に関係し、逮捕されるが、ルネ・カナックの「ネチャーエフ」という本には、こんな場面がある。

ヴェーラがネチャーエフの話に納得しない顔をしていると、ネチャーエフは部屋の中を大股に歩き始め、突然、ヴェーラの前に立ち止まってこう叫ぶ。
「きみを愛しているってことがわからないのか」
ヴェーラは無愛想に答える。
「私、あなたを尊敬していますが、愛していません」
(ヴェーラの回想記にでもこんな場面が書いてあったのだろうか?出典も何もないのでわからない)

このヴェーラはネチャーエフ事件の6年後、ペテルブルグの長官トレーポフ将軍を銃撃して、これがテロの開幕となる。トレーポフ将軍を銃撃したのは、政治犯の虐待に抗議するためで、外国の新聞社に訴えるとかいろいろ手を尽くすも、万策つきて、ついにだれの命令も受けず、単身で実行。世論を喚起し、陪審員裁判で無罪になり、外国に亡命。相手は負傷で命に別状なかった。「政治犯の虐待への社会の関心を集めることができて満足」と語ったそうな。ヴェーラの頭の中の政治犯の中にはネチャーエフもいたにちがいない。
この裁判にはドストエフスキーも傍聴している。

ドスト「悪霊」はちょっと中断状態。
ネチャーエフについては、カミユの「反抗的人間」にも特別に1章を設けられている。カミユは革命前のロシアのテロリストたちを歴史上の最後の反抗的人間としているようだ。戯曲「正義の人々」もロシアの心優しきテロリストたちの話だ。

http://blog.goo.ne.jp/hama8823/e/467a72a30b283ec39f76f2368e3cb0ad

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