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http://www.excite.co.jp/News/bit/00091176464694.html
千葉の奥地、成田駅からさらに30分ほど車を走らせると、畑の中に忽然と奇妙な建造物が姿を現す。
辺りは一面の畑、舗装されていない道路、ぽつぽつと民家が立ち並ぶ、そんな閑散とした風景に不釣り合いな、異様にカラフルで見慣れない形状の建物。
日本初のタイ寺院、ワット・パクナム日本別院である。
本体は、バンコクにあるワット・パクナム・パーシーチャロン。アユタヤ王朝後期(18世紀初め)に建立された、タイでも規模の大きな寺院だ。ここから5人の僧侶が派遣され、在日タイ人の信仰のため、また仏教の教えとタイの文化を広めるため、1998年に日本別院が開設された。約2千坪の敷地に、ウボソ(布薩堂)、サーラー(大食堂・休憩所)、2階建ての僧侶宿泊棟(10室)、5階建ての一般宿泊棟(50室)、僧正の僧坊などがある。
僕が寺院に到着したのは、ちょうど夕方の祈りの時間で、敷地内をうろうろしていたら、若いお坊さんが本堂に招き入れてくれた。堂内は、壁一面に美しい仏教画が描かれ、おごそかにしてきらびやかな雰囲気。数人の僧侶が釈迦如来像の前に座り、お経を唱えている。
これがホントに素晴らしかった。普段は無神論者の僕だが、さすがに敬虔な気持ちにさせられた。
タイの仏教は上座部仏教といって、日本の仏教(大乗仏教)とは異なる思想に基づいている。僧侶たちは227もの厳しい戒律を遵守して、節制した生活を送っているのだが、実際にはとても気さくでフレンドリー。寺院は、もちろん主にタイ人のための場所だが、日本人でも何人でも誰でもウェルカムって感じだ。
お祈りの後はサーラーに誘われて、お茶を頂いたり、写真を見せてもらったりもした。「食事は朝と昼だけ」とか、「夜は8時に寝る」とか、彼らの生活についてもいろいろと教えてもらったけど、なにぶん片言の日本語だったので、正確かどうかは心許ない……。
兎にも角にも、はるばる東京から来た甲斐あって、貴重な体験ができた。
ちなみに4月13日〜15日は、「ソンクラーン」と呼ばれるタイの正月にあたる。
ワット・パクナム日本別院でも15日(日)にはお祭りが開催され、日本全国から500人以上のタイ人が集まるという。もちろん日本人でも参加可能。タイ料理が無料で振る舞われるそうなので、興味のある人にはぜひオススメしたい。
(山田真也)
・「ワット・パクナム日本別院」紹介ページ*在京タイ王国大使館HP内
http://www.thaiembassy.jp/TJcommunity-j/watpaknam.htm
ワットパクナム寺院日本別院は日本で初めて建立されたタイの寺院であり、タイと日本の仏教信者の信仰の力により建設されました。人々の心が寄り集まった所、徳を積む所であり、また仏教の教えとタイの文化を広める所でもあります。
1996年に土地を購入し、1997年に建物を修復して、その年の末に5人の僧がこの寺に入りました。1998年に寺の本堂を建てるため、寺の前の土地を購入し、年末に会堂の定礎式とタイの伝統である僧に僧衣を献上する式が行われました。
面積は11,200平方メートル、千葉県香取郡大栄町中野字仙土台294-1 にあります。それぞれの建物は、以前からある物を仏教の行事に適するように改装したものです。
1999年、ワットパクナム寺院総住職プラマハー・ラッチャマンカラージャーン僧がプミポン国王の72歳の誕生日をお祝いして、国王陛下と王妃陛下の略名を寺の扉の上部に掲げたい旨伝え、許可を得ました。
今日、タイの寺院としてのすべての条件が備わっており、人々の心を合わせた安らかなる場所であり、かつ在日タイ人の交流の場になっています。さらには、タイ王国大使館と協力しあい、移動領事開設、タイマッサージの研修、タイ料理とフルーツ・カービングのレッスンなども行っています。
タイ王国大使は、2005年4月10日(日)にワットパクナム寺院日本別院の本堂竣工式に出席しました。タイのパーシージャルーンにあるワットパクナム寺院及び日本別院の総住職プラマハー・ラッチャマンカラージャーン僧が僧侶側の代表、その他105名のタイ人僧侶、タイと日本から3,000人以上のタイ人が参加しました。
http://image.excite.co.jp/feed/news/extnews/extnews_Thailand070414.jpg
(写真上から)木々の向こうに奇妙な建造物が。近づいてみると……。どーん! これがウボソと呼ばれる本堂。1999年に建設が始まって、2005年4月10日に完成した。
(写真下)きらびやかな釈迦如来像
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